従来の魔法使いの武器といえば「イーリスの杖」と「不死者の魔杖」だったわけですがこれらと比較して「万物流転の杖」はどうなのか？
また、買いだとしたら錬金効果は何にすればいいのかを検討していきたいと思います。

 

 

■従来の両手杖との比較

・イーリスの杖（☆3攻撃魔力43）

呪文発動速度がついています。

・不死者の魔杖（☆3攻撃魔力45）

MP消費しないがついています。
マホ系解除もついていますが役に立つ局面は現状ほぼ皆無です（ピラミッドでマホカンタされた際に殴って消すぐらい）。

・万物流転の杖（☆3攻撃魔力47）

開戦時早詠みの杖というこれまでになかった素晴らしい性能。
2%ターン消費しないもついています。

 

もうね、比較するのがアホらしいぐらいですねこれは。
万物流転は明らかに過去の両手杖を全て駆逐してしまったと思います。
開戦時に早詠みの杖が発動すればそれだけで1ターン節約できるわけで、物凄く偉大な効果です。
仮に早詠みを全くする必要がないシチュエーションだったとしても2%ターン消費しないがついていますし、攻撃魔力も高い万物流転がベストでしょう。

 

というわけで魔法使いをプレイする人にとっては勿論、賢者と魔法戦士的にも迷わず買いの両手杖であると感じました。

 

 

■錬金は何が良いか

基本的には詠唱速度錬金がベストだと思います。
（MP消費錬金の時代はほぼ完全に終焉を迎えていると思います。サポ除く。）
ただしむやみやたらに詠唱速度を限界まで上げれば良いというわけではなく、各種呪文にはそれぞれ個別で詠唱時間が決まっており、呪文毎に「これ以上詠唱時間が短くならないぜ！」というラインがあります。
これはドラクエ10の呪文の仕様上、最短詠唱時間が1秒と定められているためです。
何をどう頑張っても1秒より短くする事は不可能です。
それでは呪文毎にどれぐらいの速度が必要になるのかをチェックしてみましょう。
下記が魔法使い、賢者、魔法戦士の主な呪文一覧です。
詠唱時間と最短詠唱（1秒）に必要な速度数も併せて明記しましたのでまずはご覧ください。
左から順に「呪文名」「その呪文を覚える職業」「デフォルトの詠唱時間」「その呪文を1秒で詠唱するために必要な速度数」「早詠みの杖をしている際にその呪文を1秒で詠唱するために必要な速度数」という一覧表です。

呪文名	職業	詠唱時間（秒）	1秒詠唱必要速度	1秒詠唱必要速度 (早詠み時)
マホステ	賢者	1.0	0	0
キアリー	賢者	1.0	0	0
マヌーハ	賢者	1.0	0	0
ホイミ	賢者	1.0	0	0
ヘナトス	魔法使い	2.0	50	0
ベホイミ	賢者	2.0	50	0
ベホイム	賢者	2.0	50	0
バイシオン	魔法戦士	2.0	50	0
メラゾーマ	魔法使い	3.0	67	17
メラガイアー	魔法使い	3.0	67	17
ラリホー	魔法使い	3.0	67	17
マホトーン	魔法使い	3.0	67	17
ベホマラー	賢者	3.0	67	17
ザオ	賢者	3.0	67	17
ザオラル	賢者	3.0	67	17
ドルモーア	賢者	3.5	72	22
ドルマドン	賢者	3.5	72	22
ザオリク	賢者	3.5	72	22
マヒャド	魔法使い	4.0	75	25
マヒャデドス	魔法使い	4.0	75	25
イオナズン	魔法使い、賢者	4.0	75	25
イオグランデ	賢者	4.0	75	25
マホトラ	魔法使い、魔法戦士	4.0	75	25
バイキルト	魔法戦士	4.0	75	25
ピオリム	魔法戦士	4.0	75	25
マダンテ	魔法戦士	4.0	75	25
マホカンタ	魔法使い	5.0	80	30
リレミト	魔法使い、賢者	5.0	80	30

呪文がいっぱいあって何のこっちゃよくわからない方も多そうなのでわかりやすくポイントを解説します。

 

 

・早詠みの杖について
この特技は使用後、呪文の詠唱速度を+50%するという効果があります。
速度錬金や瞬き宝珠の+速度と和算で計算されます。

・元々詠唱時間が1秒の呪文について
マホステ、キアリー、マヌーハ、ホイミといった呪文は元々詠唱時間が1秒ですね。
これらは最初からドラクエ10の呪文の最短詠唱時間1秒と同じ秒数になっているため、速度があろうがなかろうが必ず最短詠唱（1秒詠唱）となります。

・詠唱時間が2秒の呪文について
これら呪文は速度+50%でちょうど詠唱時間1秒となります。
よって、早詠みの杖をしている状態であればその効果のみで1秒となりますので速度錬金や瞬き宝珠は無意味です。
逆に考えれば、速度錬金と瞬き宝珠で50%に達していれば早詠みをしなくとも1秒詠唱の実現が可能です。

・詠唱時間が3秒以上の呪文について
ここからは早詠みの杖の力だけでは最短詠唱ができません。
早詠みの杖と速度錬金、瞬き宝珠の効果を併せていく必要性があります。
3.0秒、3.5秒、4秒、5秒の4種類の詠唱時間が存在しています。
この4種類存在している詠唱時間の呪文、それら呪文のどこまでを最短詠唱にしたいかによって、錬金内容を決めるというのが最もシンプルで明快な方法だと思います。

・リレミトについて
リレミトは戦闘中には使えず、フィールドオンリーの呪文です。
ドラクエ10では戦闘中だけではなく、フィールドでもばっちり詠唱速度の効果が反映されます。
フィールドでは早詠みの杖が使えませんので、リレミトをマッハで詠唱して他の冒険者の度肝を抜きたいのであれば詠唱速度を積み増してみましょう。
野良ピラミッドの際など、ライバルの魔法使いに差をつけるチャンスですよ。
万物流転に駆逐されたイーリスは、唯一この瞬間のみその真価を発揮できるといえるでしょう。
現在のアストルティアにおける魔法使い、賢者、魔法戦士の速度理論値は47%です。
ここまで速度を積み増せば、リレミトを2.65秒で詠唱できるはずですよ！

 

 

■詠唱速度は何%にすれば良いのか

早詠みの杖をしている状態であれば詠唱速度30%の装備を身につけていれば全ての呪文が戦闘中は最短詠唱（1秒）できるようになります。
じゃあ30％にすればオールオッケーなのかというとそういうわけではありません。
なぜならば、シチュエーションによっては早詠みの杖をしない方が良いケースもあります（ドラゴンガイアの魔法使いなど）。
また、しない方が良いのではなく、できないケースもあるでしょう（賢者でptが崩れていて直ちに回復をしなければならないなど）。
そのため、早詠みの杖を常に行うという前提で速度を考えるのは不適切であり、結局は速度はあればあるほど良いという事になります。
瞬き宝珠の存在もあるので、それらを上手く組み合わせれば早詠みをしない方がよくなるシチュエーションも以前よりも増えています。
（ただ瞬き宝珠は特定の職業に専門特化しない限り、他の役立つ宝珠とのトレードとなってしまいリスクが多いです）

 

しかし「あちらを立てればこちらが立たず」、という感じで両手杖には速度錬金だけでなく、暴走錬金をつける事ができます。
人によっては速度は杖と腕で30%を確保し、残りの錬金枠には暴走錬金や腕にきようさ錬金をつけるという方式を好む人もいるでしょう。
これも面白い方法です。
これらは単純に一元的なDPSという指標だけで評価できる性質のものではないので、どっちが良いという明確な答えは存在しないでしょう。

 

そんなわけで速度についても結局何%にすれば良いのかという疑問に、明確な答えは存在しません。
しかし、なるべくゴールドを節約したいという方々にとっての一つの目安となる答えはあると思います。
両手杖と腕で速度合計25%以上にするのです。
速度錬金は1失敗で値段がググーッと落ちるので、合計25%であれば金銭的負担がかなり軽くなります。
これであれば両手杖と腕装備、それぞれ1失敗品を購入しても到達可能ですからね。
25%あれば早詠み時にマホカンタ以外の呪文を1秒詠唱できるようになります。
普通にプレイしている分にはこれで全く問題なく遊べますし、詠唱が遅いというストレスも感じないでしょう。

 

結論：ケチりたいなら杖と腕で速度合計25%にしろ！パンピーなら杖と腕で速度合計30%にしろ！ガチなら速度理論値を目指したり暴走きようさハイブリを買え！

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