Astoltia Kids Are Alright!!!
※本記事は筆者が実際に体験した出来事を一部脚色して執筆したものとなります。概ねノンフィクションです。
俺があいつと出会ったのはもう半年近く前になるかな。
出会いはほんとうに些細なきっかけだったよ。
あの頃の俺はビジネスでも成功して、大金持ちになって、もう働かなくても良いぐらいの状況になっていた。
お前も知ってるだろ?アポロンバブル。
アストルティア全土を巻き込んだとんでもない光と炎の輝き。
鍛冶職人も錬金職人もそのバブルに踊りまくったもんさ。
俺もあのバブルにうまいことのってね・・・。
そうさ、ツボで一攫千金ってやつだ。
毎日数百万ゴールド単位で金が増えていった。
気づけばオレも億万長者さ。
グレン城のコワモテオーガのとこで丁稚奉公し、また別の時期はレンドア北で恋愛の事ばっかり考えているマスターにこき使われ、ラッカランのチャラ男の無理難題を聞き入れてきた。
あんな辛かった日々ともおさらばさ。
ビジネスで成功したら次にやるのはやっぱり女だよな。
女を口説くためにはいい服着なきゃいけないからな。
金に糸目はつけずに理論値装備を買い漁ったさ。
アクセサリーだってバブルで成金になった仲間達といっしょに合成しまくった。
そんで高級装備に身を包んで女を食いまくったさ。
最初は楽しかったよ。
金は腐るほどあったし女も選び放題だった。
元々俺はクチがうまいほうだったから、金もあってクチも上手いとなればなびく女は腐るほどいたよ。
ピラミッドで処女も食いまくったさ。
・・・でもな、1ヶ月もしたら空しくなっちまったよ。
億万長者になった後に近寄ってきた女も男も結局は俺の金しか見てねえのさ。
そんなやつらと冒険してても楽しくなんかねえよ。
俺は浮かない気分だった。
女遊びも飽きたし、貧乏時代からの仲間達とは何だかソリも合わなくなって来たし、成金仲間の大半はその後調子に乗りすぎて破産して姿を消していった。
気の置ける仲間ってやつが気づいたらほとんどいなくなっていたのさ。
グレンにも、オルフェアにも、ジュレットにもどこにも俺の心安らぐ場所はなくなっていた。
唯一何も考えなくていいのはひたすらツボをまわしている時ぐらいだ。
理論値リーチの3回目の回転、あの瞬間だけは全てを忘れられる。
くそ!
どうしてこなっちまったんだ!
楽しかったあの頃のアストルティアはどこに行っちまったんだ!
ほしいものは何でも手に入る、でも満ち足りない。
「あー今日もつまんねえな・・・やる事もねえし・・・」
俺はそんな独り言を呟きながらグレンの酒場で可愛いエルフ女僧侶のサポート仲間を物色していた。
ちっ鳥山目のエルフ女僧侶がいねえじゃねえか・・・。
今日はサポート仲間運にも見放されていやがる。
俺は自慢じゃないがサポート仲間を借りる時は基本的にエルフ女しか借りない。
特に僧侶に関しては強い拘りがあって鳥山目のエルフ女が見つかるまで酒場通いを止めないほどだ。
金はいくら積んでもいいから可愛いエルフ女僧侶がほしいのだ。
俺の寂しい心の隙間を1ミリぐらいは埋めてくれるからな・・・。
可愛いエルフ女僧侶が見つからずガッカリしながら酒場を後にする。
すると不意に後ろから「いいね!」をされた。
誰だ?
知り合いか?
「いいね!」をしてきたのはオーガ男だった。
見覚えがないやつだ。
どうしたのだろうか?
俺「ありがとう!」
とりあえずジャブという事で定型文でお礼を言う。
すると約40秒後、結構長い間を取ってそいつは口を開いた。
オーガ男「ボス手伝って」
なんとこれは・・・!
間違いなく絶滅危惧種指定されているキッズというやつではないか!
アストルティアにおいて天然モノのキッズは現在非常に貴重な存在だ。
キッズ自体はまだまだある程度生息はしているが、多くは「チーム」というキッズ囲い込みの仕組みによって偶然遭遇するという事はほとんどなくなってしまっているからだ。
そんな珍しい存在のキッズが俺に声をかけてきた。
一体なんだ?
ボスを手伝ってだと?
そうか、俺の素晴らしい装備に惹かれて助けを請うてきたのか。
いいだろう、オーガキッズよ。
俺の強さを見せ付けてやろうじゃないか。
オーガ男「よろしくお願いします」
挨拶ができるなんて偉いじゃないか。
マナーの良いキッズというのは我々大人が保護してあげなければいけないからな。
名前は・アクア・(本名)というらしい。
なんで・アクア・という名前なのか興味深いからあとで聞いてみよう。
・アクア・「あとふたりつよいひといれて」
こいつ残りのメンバーを俺に用意させようとしてきやがった。
さすがキッズ。
初対面にも関わらず容赦がねえ。
これでこそキッズだぜ。
俺は最近のつまらなく退屈だったアストルティアの日常を忘れ去るほどの興奮を覚えていた。
ゾクゾクきやがる・・・。
俺が求めていたのはこれだったんだ。
女?
金?
そんなもんどうでもいい!
そうだ、俺に足りなかったのはキッズだ。
キッズという爆発的な未知のパワー。
そこから何が飛び出すのか想像もつかない、ミラクル。
それを俺は欲していたんだ。
こいつは俺から退屈を一瞬で消し去ってくれたぜ!
高揚感が半端じゃねえ!
そうして俺はキッズの言う通りにフレンドの中でも指折りの最強ステータスのやつらをptに招き入れた。
フレンド2人には予め事情を説明しておいた。
こいつらはキッズに甘いタイプだからこれから何が起きても問題ないだろう。
・アクア・「めいきゅういく」
オーケー、コインボスって事だな!
一体何にいくんだ?
・アクア・「あとらす」
アトラスか、余裕だな。
俺が僧侶をやってフレンド2人にはバトマスをやってもらう。
キッズは最初武闘家レベル61だったのだが、ここでバトマスに転職をした。
周りをみてあわせたのだろうか?
だとしたら可愛いやつだ。
まあバトマスのレベルは32だったがな・・・。
準備が整ったところで迷宮に行く。
チリンチリーン!
・アクア・はアトラス強のカードを捧げた
強かよ!!!
強なら強って最初に言えよ!
しかしそこはキッズに対して免疫のある3人。
一切表面上には動揺している態度を出す事なくただただ「ありがとう!」の一言のみを放ち、迷宮の奥へと突き進んでいく。
戦闘自体はアトラス強といえどもアストルティア屈指の強プレイヤー3人が揃っているため何ら問題はない。
ここでのポイントはいかにキッズに床ペロさせている時間を短くし、戦闘を楽しんでもらいながら倒すかどうかである。
当然キッズはワンパンなので床ペロさせないために常時聖女を撒きつつHPを半分以上キープさせなければならない。
これはキッズといっしょにいっぱい遊んでいる人になら身に付くテクニックかもしれないがちょっと独特な僧侶のプレイであり、愉しい。
動きが鮮麗されたメンバーとばかり戦っていると味わえない面白さだ。
これを介護プレイといってバカにするやつもいるが俺は違うと思う。
子供には夢を与えなくてはいけない。
それが大人の役目というものだ。
あくあーーーーーーーーー!
お前は強いぞーーーーーー!
アトラス強ですらお前の前では雑魚同然だ!
いけー!!!
天下無双でやつを粉砕しろーーーーー!
※当然天下無双はスキルポイントが足りないので未取得です
そうして激闘の末、アトラス強を粉砕する。
本当はアトラス強なんて余裕だが、キッズにとっては倒したことがなかった強敵。
だからこそ俺に助けを求めてきたに違いないわけだ。
俺「強かったけど何とか勝ててよかった!」
フレ1「だね!」
フレ2「うんうん」
倒した後のキッズの喜びのチャットが俺の心をいやしてくれる。
そうさ・・・キッズの純粋無垢でシンプルな言葉選びだけが汚れた俺を浄化してくれるのさ・・・。
・アクア・「よゆうだね」
おい!!!気ぃ使えや!
アストルティアのキッズの暴走は留まるところを知らない!
マッチョボディから繰り出されるキッズの無垢な咆哮に君は耐え切れるか!?
次回、フェイントアトラスを越える衝撃が君を待っている!
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キッズはある意味DQの下支えと将来性を担保してくれている重要なそうだと思います。廃もライトも皆で守護していこうではありませんか!!
でもドラゴンボール系、ワンピ系、最近は少なくなったNARUTO系の名前は構える自分がそこにいます。。。
みんな広場でアクア君を検索しないようにw
日誌面白すぎる^ ^
職場で見た自分が馬鹿でしたw
笑いを堪えるのに必死w
ランチ中、思わず笑ってしまいました。同僚に
『なにがそんなに面白いの?教えて〜^_^』と、
言われましたが、ゲームとは無縁な方なので
このおもしろさ、伝えられず残念w
我が家にはリアルキッズがおりまして、さらにそのともだちキッズがちょうフリーダムで予想もつかない動きで笑わせてくれるので、たまにカードボスなど一緒に遊んでます。
この前、プチバラモス連れて行ったときにともだちキッズがせかいじゅの葉を惜しみなく使ってくれて感動しましたよ。キッズはなんにでも全力投球ですがすがしいです!
ビジネスさん、今度うちのキッズたちとも遊んでやってくださいな!
お久しぶりです。
キッズほんと面白いですよね〜
わたしもこの間、土日のキッズタイムに
野良コインボスで遭遇しました。
何でか彼らは偉そうなんですよね。
全然できてないのになぜか偉そうだから
他のメンバーからお叱り受けて、凹んでました。
がんばれキッズ!
開始半年たたない位の期間はよくキッズといわれる層と遊んでましたな。
オルフェアでレベル上げ募集だとか、カミハルムイで蜘蛛倒したいです!とかとか。
相手が幼いかどうかもよくわからず、オンラインゲームってこういうものなのか!?と、予想できない行動に焦り困り、結局しっかり付き合ってました。
あの頃フレになった子達のフリーコメントが今では、出来る職(特訓、レベルも)、○○持ち寄り行きましょう♪とかだったりします。
毎日無数のキッズとの出会いがあって最高ですよ!
9サーバーを旅する専用のアカウントを作ってみてはどうでしょうか!
声出して笑いました
あとらす強のカードのところで、食べてたヨーグルト噴いたw
最近オーガ♂はキッズというイメージをあまり感じなくなってきました
古き良きドラクエ10を思いだしますwww
種族の個性って面白いですよね
読んでて楽しいですねぇ
ビジネスさんのオススメ新聞、本等あればシリーズ化して頂けると嬉しいです
これからも執筆活動がんばって下さい
私のリアル知り合いでもキッズっぽい人が居ます。
もういい年なのに言動がキッズなのでフレになりたくありません。
キッズはまだかわいいけど、キッズっぽい大人はだめですね。
久しぶりにコメントさせていただきます。最近インできずもっぱらこのブログのチェックのみ。
キッズ面白いですねー。野良恐怖症の僕には見習いたいところだらけですね。いっそのことキッズにふんして、強そうな人に話しかけてみようかな(笑)
昔はこういうことが沢山ありましたね。
このシリーズめっちゃおもろいやん
もうね、お腹いたいわw
おもしろかったです
マスター!!!!!ネタ切れですか!?!?
キッズの心は、強心臓なんですよねww
リード文が良いですね。
けいおん!でTheWhoを知ったようなKIDSとの格の違いを見せられましたよ。
めちゃくちゃ面白いですw
可愛いキッズは本当に可愛いですよね。でもマナーのなってないキッズはマジで害悪。礼儀はなってないし、親の顔が見てみたくなりますわ
いつも楽しく拝読しております。
正しくは、「気のおけない」ですね。
僕もve1.2くらいまではそういうキッズといっぱい遊んでました。
あいつらのイレギュラーな行動には胸がわくわくさせられます!次回期待
気使うわけないじゃないすか
そこがかわいいですよね。
初期ですが、キッズからフレチャで
「れべあげしよ」
と言われしょうがなく落葉に行くと、同じように呼び出された他人がもう1人いまして、3人PTになりました。
するとそのキッズは自分から声掛けておいて、
「ご飯行く」
と言い残して私に着いていくをして放置したのです!
それ以来キッズに説教をするようになってしまいました。
このシリーズ化が楽しみですw
気が置けない で検索しよう!
「よゆうだね」かわいっすな(*´ω`*)和むわぁ
今回も笑ってしまいました
キッズの破壊力、半端ないですね
次回のキッズ楽しみです
ご無沙汰しております。
楽しく読ませていただきました。