バージョン3.5前期に実装された各種武器について、過去武器（はやぶさの剣改、ライトニングソード）と比較しつつ買うべきか否かを検討していきたいと思います。
第2弾はセイクリッドソード。

 

 

■セイクリッドソードの特徴

尖がった効果はついていない正統派な武器となっているセイクリッドソード。
会心率+1.2%と武器ガード率+2%という効果です。
（ただし正統派とはいえ、基礎効果に武器ガード率がついている片手剣は史上初）

武器ガード率については、公式攻略本の情報と冒険者の広場の情報で食い違いが発生しています。
（厳密にいえば解釈次第では食い違っていないとも言えるんですが、そうだとしてもあまりにもわかりにくい）

 

【冒険者の広場での情報】

これを見ると、左手に装備した武器の武器ガード率は効果が発揮されないという解釈ができます。

【公式攻略本での情報】
攻略本の画像をそのままアップするのははばかられるものがあるので書いてある内容だけ取り上げます。

武器ガード率・・・左手の武器についている場合/右手武器ガード（右手による武器ガード率が上がる）

こんな感じで左手の武器に武器ガード率+がついてると右手による武器ガード率が上がりますよ、と明記されているんです。
————–
この仕様、どちらが正しいのかを確かめない事にはこのセイクリッドソードの評価も正当にできないと思ったので武器ガード率について調査してきました。

 

 

■左手の武器ガード率+は意味があるか調査

【前提】
・片手剣スキルは0
・右手には武器ガード錬金のない片手剣を装備し左手にはセイクリッドソード（武器ガード率+2%）を装備
・ぶっちズッキーニャと戦闘で1時間棒立ちして武器ガードが発動するか確かめる

↑今回の調査のために購入。安くて助かりました。
———
-結果-
1時間もひたすらぶっちズッキーニャの攻撃を受け続けましたが1度も武器ガードは発生しませんでした。
（この調査はひたすらぼーっと武器ガードが発生するのを待ち続けるだけなので物凄く苦痛でした）

ちなみにこの調査を行う少し前に錬金効果に武器ガード率+1.2%がついている片手剣を装備して同様に30分間ぶっちズッキーニャの攻撃を受け続けましたが、そちらも武器ガードが1度も発生しませんでした。
この結果から、基礎効果・錬金効果共に武器ガードは左手に装備した武器の数値は反映されない可能性が高いのではないかと感じました。
ただ、コメント欄で気になる情報があったのでそちらも念のため調査してみました。

【前提】
・片手剣スキルは0
・右手には武器ガード錬金のない片手剣を装備し左手にはセイクリッドソード（武器ガード率+2%）を装備
・スレア海岸しびれくらげとの戦闘で1時間棒立ちして武器ガードが発動するか確かめる
———
-結果-

何と1ターン目から武器ガードが発生しました。
数分間試してみたんですが結構な頻度で武器ガードが発生します。
2%とは思えない頻度です。
（すみません、あまりにも武器ガードが発生しまくるため1時間やる意義が失せてしまって、数分間で止めましたｗ。くらげはすぐ逃げるからよりめんどくさいですねｗ）

これはセイクリッドソードの基礎効果である武器ガード率2%が発動しているというよりは、ドラクエ10のバトル仕様に秘密があるような気がしました。
恐らく内部処理上に、
「プレイヤーがダメージがミスになるような攻撃を受けた際、武器ガードが発生する仕様の武器を装備している場合にのみ表示がミスではなく武器ガードとなる出し分け」
があるのではないでしょうか？
つまり本当は武器ガードしてるわけじゃなくてダメージ計算上はミスになってるんだけど（しびれくらげの場合はくらげの攻撃力が低くてミスになる）、プレイヤーの画面上は武器ガードしたという表示が何らかの法則によってたまに出るという事です。
ていうかそういう仕様だと考えないとぶっちズッキーニャの時との差が説明できません。

というわけでとりあえず結論として、2刀流装備時の左手の武器ガードは意味がない可能性が高そうです。
なんかもやもやが残るけど、僕は今回の結果を受けて左手用に武器ガード率錬金ついてる片手剣を大枚はたいて購入しようという気は失せました。

追加で調査するとしたら片手剣スキルを振った状態（武器ガード率+6%）で
1.右手に武器ガードのついてない片手剣、左手にセイクリッドソード装備（武器ガード率+2%）=合計武器ガード率8%
2.左右共に武器ガードのついていない片手剣装備=合計武器ガード率6%
という二つのパターンで攻撃がミスにならない敵から攻撃を受け続けて武器ガードが発生する確率を計測するというのが良さそうです。
しかしこれは非常にめんどくさいのでなんとしてもやりたくありません！
誰か是非代わりにお願いします！

 

【追記】
2刀流の左手武器ガードについて追加で調査しました。
ぶっちズッキーニャの時と同様の条件で
・片手剣スキルは0
・右手には武器ガード錬金のない片手剣を装備し左手にはセイクリッドソード（武器ガード率+2%）を装備
とし、調査モンスターをアッシュリザードに変更。

結果、24回目の敵の攻撃で武器ガードが発生しました！

———
ぶっちズッキーニャでの1時間は何だったのでしょうか・・・。
物凄く運が悪かったのか、それともぶっちズッキーニャのヤリは武器ガード完全無効効果でもついているのか・・・？
武器ガードが発生した時、めちゃくちゃびびりました。
何か間違ってないかと思い、前後のログを確認して自分自身が復活直後じゃない事もちゃんと確認しましたし、スキルも装備も前提条件に則ったものだというのも再確認しました。

とにかくこれで左手の武器ガード率に意味がある可能性が再浮上。
しかしもやもや感はまだ払拭できない。。。
これに関しては覚悟を決めましたので、しっかり時間を取って複数シチュエーションで回数重ねて調査します。

 

 

■はやぶさの剣改、ライトニングソードとの比較

次に、従来の片手剣の現行武器となっていた「はやぶさの剣改」と「ライトニングソード」と比較をしてみましょう。
（星3を基準にしています）

【攻撃力】
ライトニングソード・・・攻撃力108
はやぶさの剣改・・・攻撃力129
セイクリッドソード・・・攻撃力135
———-
セイクリッドソードは当たり前ですが最新武器なので最も攻撃力が高くなっています。
ライトニングソードと比較するとかなりの攻撃力差になっていますね。
しかしこれだけ攻撃力に差があっても、はやぶさ斬り（+不死鳥、超はやぶさ）での特技攻撃を想定した場合、基本的には”雷ベルトと組み合わせたライトニングソード”の方がDPSは上です。
とはいえ両手剣黄金時代の今、ダークキング以外のボスで片手剣を持つ機会がほとんどないので、ライトニングソードの出番は実質ほぼどこにもない状況になってしまっていますね（グラコス強みたいなニッチボスでは圧倒的に強いんですが）。

ライトニングソードに関してはボス側の調整次第ではまだまだ活躍できるポテンシャルを秘めていますので結晶化はできないなあと感じました。

 

対してはやぶさの剣改は2回攻撃ができるという特徴があります。
この特殊能力があるがゆえにセイクリッドソードはある意味苦境に立たされている気がしましたｗ

 

【バトルマスター】
多くのケースにおいてはやぶさ改によるAペチを利用すればライトニングソードとセイクリッドソードの特技主体攻撃のDPSを上回ります。
はやぶさ改によるAペチ攻撃はトーテムセットの会心ダメージ+100効果との相性が良く、より両者のDPSに差をもたらす事となっています。
（2刀流による特技使用時は左攻撃ダメージには会心が絶対に発生しない。しかしはやぶさ改によるAペチは4回会心発生チャンスがある）
また、不死鳥天舞を使った後の攻撃方法として最もダメージの伸びが高いのがはやぶさ改によるAペチ。
理由は簡単でこれも1度の攻撃で会心発生チャンスが4回あるため。

 

【戦士】
戦士的にはどうかというと、これは机上で計算した場合はセイクリッドソードのDPSが上になるのですが、実戦上の事を考えるとそうとも言い切れなくなります。
災禍ガジェレボルなどの発動中に1度でも多く攻撃を叩き込もうと思った場合、はやぶさ斬りの発動モーションの遅さが仇となるため、Aペチを挟むというのは慣れているプレイヤーであればよくやるテクニックです。
その際、当たり前ですがはやぶさ改だと2回攻撃になるところがセイクリッドソードだと1回攻撃になってしまいます。
（それならモーション遅くてもはやぶさ斬りする方がマシ）
よって、総合的に考えると状況に応じてAペチも使えるはやぶさ改の方が恐らくトータルDPSが上になるシチュエーションが多いと思われます。
ただしセイクリッドソードには「武器ガード率+2%」という守備面向上の能力がありますし、「会心率+1.2%」という戦士的には中々おいしい能力もついています。
戦士からすると会心率が増加するというのはDPS向上もさることながら、真やいば会心発生による攻撃ダメージダウン効果発生率の上昇というかけがえのないメリットがあるためです。
よって戦士的にはセイクリッドソードもはやぶさの剣改もどちらにも違ったメリットがあるので好みで好きな方使ったらええんちゃう？という感じだと思いました。
常闇第3弾で片手剣の出番があるようならばまたこの状況は変わってくるかもしれません。

 

【占い師】
タロットによる行動が主体となる占い師においてセイクリッドソードは中々優秀です。
「武器ガード率+2%」がついている上に、片手剣装備という事で盾も装備できますから守備面が相当充実します。
占い師は片手剣180スキルに武器ガード率+をセットする事ができるので、この状態でアイギスの守りまですると驚くほど敵の攻撃を弾きまくります。
ちょっと試しにセイクリッド装備して180スキルに武器ガードセットして4獄行ってみましたがめっちゃ敵の攻撃弾いてくれて超気持ち良かったです。

これにより状態異常成功率をアップさせたければムチ、守備面を固めたければ片手剣（セイクリッドソード）という使い分けがより際立った印象です。
占い師観点からすればセイクリッドソードは同じ武器ガード率+効果のついた上位互換の片手剣が出ない限りは長く使い続けられる武器となりそうですね。
（武器ガード2%ほしくなるような強敵がそもそも今のアストルティアにはいないという話は置いておきましょう）

 

 

■買うなら錬金効果は何がいいか？

というわけで
「バトルマスター的には買うメリットが見当たらず、戦士ははやぶさ改のままでもええんちゃう？占い師には結構ええけどわざわざ買うほど強いボスもおらへんなあ」
というちょっと悲しい感じになってしまったセイクリッドソード。
しかしそれでも買うぜ！という場合は錬金効果は何が良いのでしょうか。

これは1本買うなら会心率を強く推奨します。
僕自身も会心率を買う予定です。
理由は下記特技表をご覧になればおわかりいただけるかと思います。

片手剣のメインDPS特技である「はやぶさ斬り」「不死鳥天舞」には会心減衰補正が無いので、錬金効果がストレートに会心率に反映されます。
更に「超はやぶさ斬り」はドラクエ10では非常に珍しい会心上昇補正があります。
ちなみに不死鳥天舞の会心率上昇効果は元々のプレイヤー自身の会心率に和算される計算式が用いられているようなので、会心率モリモリプレイヤーは不死鳥した後はもっと会心モリモリになります。
（不死鳥の会心率上昇は+11%～15%の間だと思われます）

これにより片手剣は他武器よりも会心錬金の恩恵が大きくなるという特徴があります。

戦士の場合ですと真やいばが会心で入ればダメージダウンの成功率がアップップしますのでそういった面でも会心錬金はメリットがありますね。

そして占い師の場合、そもそも片手剣を装備していても片手剣使って攻撃するというのはほぼありませんので、攻撃力錬金の恩恵がタロット「戦車」ぐらいしかありません。
会心錬金であれば全ての攻撃タロットで意味がありますので会心錬金の方が良いでしょう。
ただしタロットの攻撃は全てのアルカナ効果において会心率50%減衰されてしまいますし、範囲攻撃すると更に会心発生率は下がります。
なので会心錬金って一応意味はあるけどそこまで意識するもんでもない程度のものになってしまっています。
（一方でタロット会心発生時の状態異常追加発動率は爆発的に伸びるので、そういう意味ではやっぱり少しでも会心率を底上げするというのは大きなメリットがあるとも言えるかもしれません）
というわけでお金がある人はドヤするためにも武器ガード率錬金を買うのも良いと思います。
（セイクリッドソードの武器ガード錬金は高いぞー＾＾）

 

■結論

セイクリッドソード、まあまあ良い武器だと思うけどはやぶさの剣改があまりにも強すぎた。
セイクリッドソードは相場も高いし無理して買うほどのメリットが現段階では薄い。
なぜならアストルティアには強い敵がいないのだ。
しかしそれを言い出すと占い師なんて素手でもよくなる。
だからこそ僕はセイクリッドソードを買う。多分。

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