アストルティアでは踊り子を使う機会が増加していますね。
にもかかわらずバトルマスターと比較すると踊り子の2刀流における武器選びについてはあまり定石が浸透していないように思います。
そこで今回は踊り子の左手武器について執筆していきたいと思います。
今回扱うテーマは「踊り子の左手武器は短剣と扇のどちらが良いのか？」という内容です。

それではまず、右手には短剣を装備するという前提のもとで、左手に装備した武器種により生じる主なメリットを羅列していきます。

 

 

■左手に扇の主なメリット

攻撃力が上がる
短剣と比較して扇の方が攻撃力を高くできます。
スキル自体の攻撃力上昇が短剣（攻撃力+35）に対して扇（攻撃力+50）なためです。
更に、最新武器である短剣エンシェントククリと扇ラヴィアンローズを比較すると、どちらも（攻撃力+113）で同様の数値となっていますが、属性武器であるライトニングダガー（攻撃力+99）と青嵐のおうぎ（攻撃力+102）を比較するとその差は更に3広がります。

すばやさが上がる
現在の主流扇であるラヴィアンローズと青嵐のおうぎはすばやさが42上がります。これはターンが回ってくる時間を約0.14秒縮める効果があります。
足錬金で考えると上級成功の45に肉薄する数値なので、そう考えると結構凄い効果だなあと個人的に思います。

属性効果を発揮できる
これは扇に青嵐のおうぎという2属性武器が存在するためです。
雷属性だけで考えれば短剣にはライトニングダガーがあるため短剣と扇に差はありませんが、青嵐は雷と風の2属性が付与されているため、敵がもともと風弱点だったりビーナスステップやドラゴンソウルによって風耐性のみダウンしている状態の場合は大幅にダメージが上昇する事となります。

 

■左手に短剣の主なメリット

宝珠の恩恵を受けられる
各種短剣スキルの極意をはめた場合、左手にも短剣を装備していなければダメージアップの恩恵は受けられません。
左手に異なる武器（この場合は扇とスティック）を装備している場合は宝珠効果は右手ダメージ分しか適用されません。

スキル振りが楽
左手に異なる武器種を装備する場合、当たり前ですが左手用武器のスキルも振っておいてスキル効果による攻撃力上昇を得ていないと異なる武器種を装備するメリットが薄れてしまいます。
左手にも短剣を装備している分にはスキル的には短剣だけ振ればいいのでスキル振りが楽です。

 

■（オマケ）左手にスティックの主なメリット

魔力が上がる
スティックを装備すると攻撃魔力も回復魔力も上がります。踊り子の各種踊りは高い方の魔力依存で成功率が変動するため、何が何でも踊りを成功させたいという場面ではそのメリットが今後強くなるかもしれません。
ただ短剣のエンシェントククリも魔力上昇効果があるため、スティックの魅力が相対的に薄れてしまっている感はあります。

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これらが踊り子が左手に各種武器を装備した際の主なメリットとなります。
（あとは武器別に微妙に色んなステータスが上がるものだったり開戦時系効果があるものなどもありますが今回は省略します）
案外、扇ですばやさが上がる事を知らない人もいたんじゃないでしょうか。

それでは各種武器の特性を理解した上で、具体的な数字の話に移っていきたいと思います。

 

 

■宝珠の恩恵は実際どの程度なのか？

踊り子のアタッカー用途としてのメイン特技はタナトスハントです。
これは誰も反論の余地はないでしょう。
つまり、このタナトスハントのダメージが左短剣と左扇でどの程度の差異があるのかを確認する事で、両者のどちらに優位性があるのかが見えてくると言えます（スティックは単純なDPS的には論外なのでここでは取り上げません）。

 

皆様ご存知かとは思いますが、タナトスハントの極意によるダメージアップが適用されるのは基礎部分のみです（毒ボーナスダメージ分は宝珠によってダメージ変動しません）。
この仕様によって右短剣踊り子の場合にのみ、バトルマスターのように左右の武器種を一致させないと特技ダメージが大幅減少してしまうというような事態が発生しないという特殊な状況となっています。
（タナトスのダメージは減少するものの、かなり影響が小さいという意味です）

 

ここまでの話をシンプル整理すると、左短剣と左扇の比較は下記のようになります。
左短剣（宝珠によるダメージアップ） VS 左扇（扇による攻撃力上昇）
このどちらがDPS的には上になるのかを理解するため、今回改めて飾り石込みでタナトスハントのダメージを試算してみる事にしました。

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【前提条件】
・踊り子の攻撃力は左短剣時330、左扇時345とします（普通の成功品を装備してる一般的プレイヤーが大体これぐらいです）
・宝珠タナトスハントの極意をはめ、レベル5で飾り石効果も得ている状態とします
・属性耐性と弱点については全て無しで考えます
・敵の守備力は500とします（最近のエンドコンテンツのボスを想定。参考守備：邪神災厄460、ドレアム478、魔勇者492、トーマ590、ラズ591、ゼル512）

 

【計算】
・左短剣
（330÷2-500÷4)×(1.5×1.18＋2.55)+10 = 182.8

・左扇
（345÷2-500÷4)×(1.5＋2.55)+10 = 202.375
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【解説】
上記を見ても、なんのこっちゃよくわかんねーよバカヤローわかりやすく書け！と感じた人が9割だと思います。
これ解説いたしますと、1番左の()が基礎ダメージの計算です。
Aペチした時のダメージです。
この時点では当たり前ですが攻撃力が高い扇の方が数値が上になりますね。

それ以降の計算がタナトスハントの特技倍率と宝珠倍率を乗算したものとなります。
（宝珠効果が18%なので左短剣の計算式にのみ1.18を代入しているという事です）

タナトスハントの極意宝珠をレベル5にして飾り石効果まで得たとしても、宝珠をはめていない状態と比較してタナトスハントの最終ダメージ倍率は約0.27しか上昇しません。
宝珠無しタナトス最終倍率が4.05倍+10ダメージに対して、宝珠あり飾り石ありタナトス最終倍率が4.32倍+10ダメージなのです。
たったこれだけのダメージ倍率上昇ですと、宝珠の恩恵より扇の攻撃力上昇の恩恵の方が強いため、DPS的には左扇の勝利という事です。
タナトス極意宝珠の効果というのは他の極意宝珠と比較すると、びっくりするぐらい効果が薄いのです。

ちなみにこの計算では単純にタナトス1発あたりのダメージしか見ていないため、扇のすばやさ上昇を加味すると実質DPSは更に差が開きます。

 

 

■結論

飾り石が実装されたが相変わらず左扇タナトスの優位性は変わらなかった！

タナトス一発のダメージは左短剣よりも左扇の方が若干上じゃ！
しかも左扇ならターンが少しだけ早くまわってきちゃうんじゃ！
ビーナスステップやドラゴンソウルで敵の風耐性だけがダウンしてたら青嵐のおうぎだと更にダメージあがっちゃうんじゃ！
いい事尽くしの左扇！
スキル振る余裕があるプレイヤーなら扇スキルも振って左手には扇を装備したほうがイイアルヨー。

※ただし厳密にいうとナイトメアファングとカオスエッジの両方を多用するべき敵で、なおかつ両方の極意宝珠をはめている場合にのみ、両者のDPSは肉薄します。でもそんな宝珠までつけるのはあまり現実的じゃないので考えなくていいと思ったし、結局そういうボスの場合すばやさが上がる恩恵がDPS面以外でも発生するので（ピンチの時の素早い葉っぱやら雫やらよみがえり節など）、やっぱ左は扇だなあと思いました。

 

 

あと今後はスティック2刀流右短剣左スティックでステップ踏みまくる踊り子の時代が到来する予感がしているので、それについてもそのうち記事として書きたいと思っております。

 

 

本記事はカミハルムイ木工職人、枝相場向上キラキラマラソンランナー同盟軍によるご提供でお送りいたしました。

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