こんにちは、夏ですね。
僕の中でドラクエ10は現在バージョン1.5以来の空虚なる時を迎えており、プレイ時間が激減しております。
これによって、ついに完全放置していたファイアーエムブレムifのプレイに本格着手いたしました！

 

 

そして2日でクリアしました。
恐ろしい勢いでプレイしましたよ。
寝食忘れてプレイしましたよ。
こういうのはやる時に一気にやらないとまたすぐ放置してドラクエ10いっちゃいますからね。

 

というわけで掲題の通り、ファイアーエムブレムifをクリアしましたのでレビューさせていただきます 。
（シナリオ的なネタバレは一切無しです）
ちなみにバージョンは暗夜王国で難易度ハード&クラシックでプレイしました。

 

 

■糞すぎわろた状態

最初に書きます。
このファイアーエムブレムifですが、シリーズの中でも屈指の駄作です。
かといって、1本のゲームとして糞かというとそこまで酷くはないです。
むしろプレイする人によっては良作の部類に入るのかも。
あくまでも元来クオリティが抜群に高いはずのシリーズであるファイアーエムブレムシリーズとしては駄作だという意味です。
それと過去シリーズの特徴を相次いで殺しまくっている点もシリーズファンから酷評を受けている所以でしょう（僕もまさにこれに当てはまる感想を抱いた）。

 

 

■そりゃないよ・・・というポイントが多すぎ

なぜこんなにも酷い有様になってしまったのかというぐらい、あかんポイントが多すぎます。
責任者出てこいやー！といった感じです。

 

・命中率低すぎ
これが今回最も僕が気になった部分。
従来のFEから大幅にバランスが変わっていてとにかく攻撃がミスりやすい。
FEはどちらかというと詰め将棋に近いゲーム性を持っていて、それこそが最大の面白さだと思うのですが、このミスだらけのバランス調整によってその面白さが著しく損なわれています。
FEというゲームは「ターンの頭に自軍キャラ達をどのように動かすかを全部決めてから実際に動かしていき、途中で攻撃の会心・ミス等があった場合にはその戦略を少し練り直して軌道修正していく」というのがユーザーサイドの思考の基本であり、この部分こそが最大のFEの面白さであると思います。
これまでの確率程度の（たまーに会心やらミスが発生する）バランスであれば、そのトラブルも良いエッセンスになっていたのですが、今回の確率はちょっとやばすぎます。
結果として、なんでやねん、ミスりすぎやろ！という事態が頻発し、とにかくイライラしまくります。
そうするともう、そもそも長い時間かけてターンの頭に戦略をこねくり回すのがアホらしくなってくるんですよね・・・。
というわけでFEの最大の面白ポイントのはずのターン頭の戦略こねこねが死んでしまっているゲームバランスなのです・・・。

 

・分岐ポイントのタイミングちょっと遅すぎ
このゲーム、主人公が2分された勢力のどちら側につくか？という選択を迫られるシナリオになっており、その選択自体をゲームのパッケージ購入時に決める必要があります。
暗夜王国を買えば、選択肢は暗夜側につく選択しか選べませんし、白夜王国を買えばその逆となります。
（もちろん両方買ったり、糞高いスペシャルパッケージを買っていれば好きなほう選べます）
僕はこの選択っててっきりゲーム冒頭で出てくるもんだと思ってたんですよ。
1戦か2戦、チュートリアル的な戦闘をやった後で出てくるもんだと。
マルス王子で例えるならば、海賊ぶっとばてデビルマウンテン行く途中にどうするかの選択肢が出るようなイメージです。
それが違った。
結構ゲームが進んでからなんですよ！
（確か3、4時間ぐらいプレイしてからだった）
おいおい、実際のシナリオ全然知らないユーザーにパッケージ購入時に先に重大な選択肢を選ばせておいて、こんな後に実際の分岐ポイント出すってどういう事やねん！
実際にプレイしていく中で、買ったソフトじゃないほうの選択をしたくなってもどうにもならないんだぜ！？
（金を出してもう片方のソフトを買えば解決するけどさｗ）
こういう作りになっているとは全く想像していなかったので絶句です。
ていうかこれをOKした任天堂への信頼感が軽く薄れた。
そんな細かいところに文句あるなら両方予め買え！っていうのはちょっと違うと思うんだよなあ。。

 

・キャラがどいつもこいつもペラッペラ
これは好みの問題ともいえるかもしれませんが・・・。
どいつもこいつもオタク向けアニメに出てくるようなつまらないテンプレートキャラばっかり。
主人公には全く共感できないし、理解もできないし嫌悪感すら覚える始末。
思えばファイアーエムブレムの歴代主人公達っていい性格してたなあと思います。
マルスを除けば基本的に全員良い意味でアホな面を持ち合わせている感じ。

 

マルス・・・スタンダードな正義の男。昔は顔が陰鬱で素敵だった。最近はさわやかに整形されている。
アルム・・・僕っ子の癖に結構勝気な性格。後半の鬼神の如き強さに惚れる。
シグルド・・・マルスに我がままな一面を加えたかのような性格。非常に共感できるやつだったｗ
リーフ・・・盗賊王に俺はなる！ゲームの難易度とこいつのキャラのアホっぷりのギャップが凄まじかった。愛すべきアホ。
アイク・・・中世の孫悟空と言っていいぐらいの脳筋キャラ。アルムを超える無双っぷりを発揮。1番好きな主人公。

 

 

そしてファイアーエムブレムといえば良い意味でも悪い意味でも多くの脇役キャラクターに異常な魅力があるのが特徴だったと思います。
特に下記が僕の大好きなキャラクター達。
ジェイガン枠・・・最初から糞強い枠。でも全然成長しない。初心者が頼りがちなキャラ。
カイン&アベル枠・・・馬に乗っているコンビ枠。だいたい両方そこそこ強い。でも最後までずっとそこそこ。
ゴードン枠・・・少年で弓を持っている枠。序盤で外されがち。
ドーガ枠・・・デブ枠。肉壁。暁の女神ではこの枠にまさかの女性が登場し歴代最強キャラとして君臨した。
サジマジ枠・・・オノ野郎枠。結構シリーズによってキャラがブレている。

 

ただこの点に関してはファイアーエムブレムシリーズの商業的成功を狙っての路線変更なのでしょうから、仕方が無いかなあとも思います。
アトラスとのコラボタイトルからもその辺りの戦略がうかがえますし。
（新規ユーザーになりやすいであろうアニオタやライトオタを取り込みたいんだよな）

おさわり等の萌え要素が悪いわけではなく、そういうのは僕自身は好きでも嫌いでもないんだけど（正直何も感じない・・・）、そういう方向にばっかり力を入れて根本的なキャラクターの魅力を出す部分がおろそかになりすぎている印象を持ちました。

 

・シナリオ支離滅裂&突拍子なさすぎ
これは詳しく書くとネタバレになるので書けませんが、とにかくあらゆる事象が突拍子なさすぎ！
主人公が尋常ではなく主体性の無いやつで、ほとんどの場面で流れに身を任せる感じとなっている。
これには、おいおいいくらアニオタにFEシリーズをアピールしたいからって、主人公の性格までハーレムアニメの主人公と同じような感じにしてんじゃねーよ！と突っ込みまくってしまった。
とにかくシナリオは度肝を抜かれる酷さ、陳腐さ。
クリアしても消化不良感がひどいというのは3分割してるし仕方がないと思うんだけど、そもそもこのシナリオはそういう事ではなくそれ以前の問題。
根本的にシナリオが面白くないし破綻しているし、説明不足すぎる面が多すぎる。
開発責任者がこんなシナリオでOKを出したのは大人の事情ってやつなのか？

 

・BGM、SE
全然頭に残らない。
FEはBGMとSEの質が非常に高いシリーズだったはずなんだけど、前作覚醒とifはてんで駄目。
FEシリーズは辻横由佳と平野義人の2名が恐らくクオリティの高い楽曲を製作していたと思うんだけど、ifでは平野義人は全く関わっておらず、辻横由佳は多分本当にちょびっとだけ関わっただけみたいな感じなのだろう。
暁の女神のBGMとSEは本当に素晴らしかったなぁ・・・（遠い目）

 

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というわけで本作はクリア後、即中古ショップに売却しました。
100点満点で本作を評価するのであれば40点って感じでしょうか。
（ついでにいうと覚醒は42点って感じです）

白夜王国やDLシナリオをプレイするという事は今後一切ないでしょうｗ
でもこんなんプレイさせられても、やっぱファイアーエムブレムは好きだし、いつかそのうち、あの面白いファイアーエムブレムがまたプレイできるんじゃないのか？と期待して次回作も買うんだと思います。
それではみなさん次回は今冬、幻影異聞録#FEでお会いしましょうｗ

 

 

■ファイアーエムブレム未体験のあなたへ

ifを買うよりもまずは第一作目をプレイしてみる事をオススメします。
オリジナルはファミコン版ですが、さすがに今やるとレスポンスの悪さやグラフィックの荒さが目立ちますのでリメイクされたDS版もしくはSFCの紋章の謎をどうぞ。
（紋章の謎はWiiやWiiUのバーチャルコンソールでDL購入するのが良いでしょう）

素晴らしい体験があなたを待っている事でしょう（多分）。

 

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