前回までのあらすじ

もはやあれは幻影だったのか？
遠き夏の日のあの復活劇は一体なんだったのか？
2015年7月に復活したかと思ったらその後一切音沙汰名がなくなったドワーフの物語。
続きはどうしたという声もとんと聞こえなくなってきた今日このごろ。
その背景には筆者のメガトン級のやる気の無さがどっしりと構えていた。

そして今回、筆者の中では絶対に無いと思っていた、続きを執筆をするという機会がやってきた。
これはなぜか？
理由は2つある。
2つあるけど、何だか急に嘘を織り交ぜたくなったから5つ書く。

1.たけしからメールがきた
2.僕が失恋した
3.たけしが失業した
4.僕が就職した
5.僕が今お酒を飲んでいる
このうち2つは本当の理由だ。
さて一体なぜ今回ドワチャッカの続きを書くに至ったのであろうか？
真実は闇の中である。

センチメンタルで少しだけノスタルジックな、アストルティアで本当にあったらしきお話を、僕は再編し、そして紡ぐ。

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ドラクエ10にログインし、フレンドリストを早速チェックする。
おお、全員揃ってんじゃん！
好都合な事にエックスもまさしもアイちゃんも全員揃っていた。
プクリポはログインしていなかったがもはやそんな事はどうでもいい！
行くぜラズバーン！！！

 

■以前のお話

ドワチャッカより愛を込めて　その1
ドワチャッカより愛を込めて　その2
ドワチャッカより愛を込めて　その3
ドワチャッカより愛を込めて　その4
ドワチャッカより愛を込めて　その5
ドワチャッカより愛を込めて　その6
ドワチャッカより愛を込めて　その7

 

早速3人に声をかけ、PTを組む。
俺とアイちゃんは昨日の時点で僧侶がレベル50になっている。
そしてエックスとまさしの2人はあの後もかなりレベル上げを頑張っていたらしくそれぞれレベル42とレベル44になっていた。
エックスのMPが凄い事になっている。
気のせいかと思ったが、まさしと比較しても100近く差がある。

俺「エックスMPなんでそんな多いの？」
エックス「あ、これパッシブ。両手杖のスキルで増える」

そ、そんなのあるのか！
この前のアラグネ戦ではバカ高い聖水を使って何とか僧侶のMPを回復しつつ倒したから、今度は魔法使いのMPにも聖水いっぱい必要だなあと思っていたんだが。
これはめちゃ節約術なんじゃね？
あれ？でもなんでエックスよりレベルが高いまさしのMPは低いわけ？

まさし「俺はかくせいにスキルを振った。そっちのがなんかかっこいいだろ」

ええええ？
こいつバカ？
どう考えてもMPいっぱいあって聖水節約できる方がよくね？

俺「かくせいって何覚えるの？」
まさし「なんかぶきみなひかりっての使える」
俺「それどういう効果なの？」
まさし「知らん」

あ、やっぱこいつバカだ・・・。
しかしとにかくこれでうちのパーティの攻撃役は戦士から魔法使いになった。
もうそれだけで大幅な戦力増強だ。
スキルがどうこうはこの際気にしないようにしよう。

 

 

アイ「2人魔法使いだけどそれぞれ違った方向で楽しいねー」

おお、アイちゃんなんていい事いうんだ。
俺もそういう台詞がぽんぽん出てくるような人間になりたいよ。
こいつぁまじで女神だぜ実際・・・。

アイちゃんに良く言ってもらえたのに対してテンションが上がったのか、2人はやたらとチャットで

まさし「俺のメラミを食らえ！焼死しろ！」
エックス「行け！ヒャダルコ！！氷の刃を受けろ！」

みたいなほんとどうしようもないチャットをしながら雑魚と戦っていた。
こいつらほんまお調子者や・・・。

 

 

そうこうしているうちに再びラズバーンのところに到達！
今度こそやってやるぜ！！！

こうして実際に始まったラズバーン戦では魔法使いの火力に度肝を抜かれた。
ラズバーンまでの雑魚戦ではふざけたチャットが気になってしまい、ダメージをまともに見ていなかったが、呪文のダメージ半端ねえ！
なんだこれ！！！
今までの戦士のオノの攻撃なんだったんだよ！
ていうか魔人斬りが成功した時のダメージと普通の呪文のダメージがあんま変わらないじゃん！
絶対あたる呪文の方がどう考えてもいいじゃん！
戦士って一体なんだったんだよ！！！

いやー・・・
びびるよね・・・
実際びびる・・・

そんな事考えながらちんたら回復してたら、あれよあれよとラズバーンの文字色が変わっていって、前回の苦戦が嘘のような快勝。
はっきりいって弱かった。
僧侶2人が水の羽衣で対策を立てていたのも大きいとは思うけど、根本的にダメージを与えるスピードが違いすぎるわこれ。

イベントを見ながらも、4人であまりのラズバーンの楽勝っぷりに対してヘボバーンだのダメバーンだの言って盛り上がった。

 

 

攻略サイトを見る限り、いよいよこれで後はラスボスを倒すだけというところまできたようだ。
こんなに楽しいゲームは初めてだったけど、それももうすぐ終わりかー。
残念だな。
ラスボスと戦うのは楽しみだけど、もっともっとアイちゃんと遊びたいわ。
あーあクリアしたくねーわ・・・。

 

 

アイ「次のボスで最後なのかな？寂しいね」
アイ「せっかく仲良くなれたしもっと皆と遊びたい」
アイ「何かクリアしたいけど、するのやだなー」

あ、あいちゃん・・・。
そうだよ・・・。
その通りだよ・・・。
俺はもっといっしょに冒険していたいよ・・・。
アイちゃんも俺と同じ気持ちだったんだね！

※個人名は出ていないので微妙にお互いの言っている事のニュアンスは異なります

 

 

俺「だったらさ、ラスボスいかないで他のエンブレムとったり」
俺「色々冒険して楽しもうよ！」
俺「俺ももっとアイちゃんと遊びたい！」
アイ「それいいね～。そうしよ～」

やった！
ノリでちょっと恥ずかしい事言っちゃったけど受け入れられた！
これで俺の楽しいドラクエライフまだまだ終わらないぜ！
よっしゃよっしゃやったるぜぃ！！！

 

その後、僕らはラズバーンのシナリオを詠み終わったその足で、まだゲットしていないキーエンブレムを取りに出かけた。
まだ俺たちがゲットしたキーエンブレムは6個。
あと4個分も冒険ができるんだ！！！
しかし楽しい時間は長くは続かない。
俺はこの後にとんでもない事態に見舞われる事になる。
大げさかもしれないけど、本当に地獄におちるような気分をこの数日後に味わう事になった。

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Flooded With Business 管理人より一言

くぁあああああ！酸味がやべえ！
お前ら甘くて酸味がやべえんだよ！
青春してんじゃねーぞ！！！

・・・という何だか醜い感情が一瞬表に出てしまった方も多いかもしれませんが、僕がこの話を聞いて感じた事はそこではありません。

「クリアしたいけど、クリアしたくない」
という言葉。
これをプレイヤーに言わせるゲームって凄いと思いませんか？

僕は過去を振り返ってみると、本当に心に残り続けている名作RPGというのはほとんどの例外がなく、この
「クリアしたいけど、クリアしたくない」
という気持ちになっているという事実に気づきました。
本当に良いゲームだったり好きになったゲームというのは、続きは気になるし話を進めたいのはやまやまだけれども、最後まで進めてしまってその世界が終わりを告げるという事を惜しむ気持ちが強くなるものです。
それがある一定ラインを越えたとき、
「クリアしたいけど、クリアしたくない」
と感じさせるわけです。

今回のこのお話での彼らも同じ気持ちになっているわけですが、それはドラクエという作品自体が理由ではないですよね。
少なくともこのお話をもってきた主人公のドワーフであるたけし君は、ドラクエという作品自体の終焉を惜しんだわけではなく、アストルティアで出会ったアイちゃんとの関係性が消えうせてしまう事を惜しんだ結果、
「クリアしたいけど、クリアしたくない」
と感じたわけです。
これこそがオンラインゲーム。
これこそが、人と人が織り成す物語なのです。

たけし君もお前らも、いいなって思った女の子とはもっといっぱい遊んで、いっぱい喋って、自分の気持ちをちゃんと伝えて、大切にしてあげなきゃだめなんだぜ！
オンラインゲームも現実の恋愛も、頭の中でだけ考えてても良い結果なんて生まれないんだ。

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