最近バトルマスター関連の記事ばっかりだったのでたまには魔法使いの記事を。
今回は、魔法使い用の輝石のベルトで理想的とも言える神ベルトとはどういったものなのかを考えていきたいと思います。
まず魔法使いの神ベルトをいきなり考える前に、ドラクエ10における呪文のダメージ算出方法を再確認しましょう。
この辺りの仕様を知らずして、神ベルトは語れません。
（そんなん知ってるしどうでもええわって方は読み飛ばしちゃってください）

 

基礎ダメージ=攻撃魔力×呪文倍率+呪文基礎ダメージ

※但し呪文毎に最低ダメージと最高攻撃魔力のキャップが存在しているため、呪文毎に一定のダメージ幅内に収まるようになります

 

これがまず基本の計算式です。
ドラクエ10の呪文は呪文毎に個別で呪文倍率と呪文基礎ダメージが設定されており、それらの数値とプレイヤーの攻撃魔力の数値を掛け合わせる事によって基礎ダメージが算出できます。
次にここに魔力覚醒、輝石のベルト、宝珠の効果を加えます。

最終ダメージ=2×（1+宝珠ボーナス+ベルトボーナス）×基礎ダメージ

2が魔力覚醒の効果です。
魔力覚醒は攻撃呪文のダメージを純粋に200%にするという効果があります。
（マホトラの吸い取る量も純粋に200%になります）
魔力覚醒の2倍に宝珠ボーナスとベルトボーナスを足した値を掛け算し、更にそこに基礎ダメージを掛け算する事によって敵に与える最終ダメージが算出できます。
（実際にはこの後で更にテンションや敵の呪文耐性、属性耐性などが介入しますが、とりあえずはここまでで実際に与えられる通常時のダメージがわかります）

 

ちょっと式だけだとピンとこない人が多そうなので、具体的な事例を出したいと思います。

 

例）攻撃魔力746の魔法使いが宝珠「メラ系とギラ系呪文の極意レベル5」と輝石のベルト「炎呪文ダメージ10%アップ」を装備し、魔力覚醒状態でメラゾーマを打つ

 

例の数値を先ほどの計算式に代入してみましょう。

攻撃魔力746×呪文倍率0.386+呪文基礎ダメージ46
=基礎ダメージ333.956

0.386というのはメラゾーマの呪文倍率で46というのはメラゾーマの呪文基礎ダメージです。
これで基礎ダメージがわかりましたので最終ダメージを計算します。

魔力覚醒2×（1+宝珠ボーナス0.05+ベルトボーナス0.1）×333.956
=768.0988

例の答えが導き出されましたね。
メラゾーマを打った際のダメージは768ダメージ前後になるはずです。

実際に攻撃魔力746の魔法使いになって、メラゾーマを打ってみましょう。

はい、バッチリ合ってました。
（ほんとはドラクエ10のダメージにはブレが発生する仕様なのに、ピッタリのダメージが試し打ち1回目で出てちょっとびっくりしましたｗ）

 

 

■ここからわかる事

・物理アタッカーよりも輝石のベルトと宝珠の1%あたりの効果が大きい
物理特技と異なり、呪文のダメージ計算では魔力覚醒とベルト&宝珠効果が掛け合わされられる仕様なので、1%上げた場合、1%を越えるダメージ増加になります。

・攻撃魔力とは比較するのもおこがましいほどベルトと宝珠の恩恵はでかい
攻撃魔力を上げるよりも10%ベルトをさっさと取ってくる事の方が明らかに重要だというのがよりわかると思います。
随分前から言われていますが、いくら理論値装備を買おうとも、10%ベルトを持たない魔法使いは、10%ベルトを持つその辺にいる成功品を身に纏った魔法使いにダメージ量が劣ります。

 

ではここでどれぐらい魔法使いにとって輝石のベルトが重要なのかをわかりやすい例えで示しましょう。

 

——————–

腰アクセを外した状態で攻撃魔力750の魔法使い、太郎さんがいたとします。
太郎さんは輝石のベルトで「攻撃魔力20」と「炎呪文ダメージ10%アップ」の効果がついたベルトをそれぞれ別で持っています。
攻撃魔力が高ければ強いよな！と思った太郎さんはいつも「攻撃魔力20」のついたベルトを愛用していました。
しかしあるとき、野良でマジンガに行った際に、パラディンから
「太郎さん、何で攻魔ベルトつけてるの？魔法使いは炎呪文ベルト。常識でしょ」
と冷たく言われてしまいました。
そんな事言ったって、攻撃魔力が高い方が強そうだし、実際ダメージも出るんじゃないの！？
俺攻魔ベルトつければ攻撃魔力770のエリートだぞ！？

はたして2種類のベルト。
どれぐらいのダメージの差があるのでしょうか？
（太郎さんは宝珠はレベル5でつけています）

 

【答え】
攻魔ベルト装備時の覚醒メラゾーマ・・・約720ダメージ
炎呪文ベルト装備時の覚醒メラゾーマ・・・約771ダメージ

——————–

なんとその差は約51ダメージ！
強いと思って装備していた攻魔ベルトですが、炎呪文ベルトに圧倒的大敗をしてしまいました。
今回の例では10%ベルトで比較しましたが、最も低い数値である4%ベルトで比較しても炎呪文ベルトの方がダメージが増加します。
ああ、無常。
太郎さんは自らの無知を恥じ、そっと魔法使いからバトルマスターへと転職をしたのです。
バトルマスターは昔と違い、テクニカルな職業へと変貌を遂げている事も知らずに・・・。

次回、「太郎バトマスでも煽られる」に続く！

 

 

■呪文に系統ベルトの効果は反映されない

さて、攻撃魔力の儚さと呪文ダメージアップの凄さを知ったところでそれ以外のベルト効果について確認しましょう。
ベルトによくつく特定の系統に対してダメージが増加する効果。
これ、呪文の場合適用されません。
残念ですね。

だから属性と系統の両方が反映される物理アタッカーの方が夢があるんや！
ベルト探求の旅路が長いんや！
というわけなので魔法使いの神ベルトは結構シンプルに考える事ができてしまいます。
もう大体答えが見えてきましたね。
最も優先すべきはメラゾーマとメラガイアー擁する炎系呪文ダメージアップ効果。
何は無くとも魔法使いはメラゾーマを打ちまくるわけなので、炎呪文10%はまず必須。
これは異論のある人などいないでしょう。
永久定番と考えて良さそうです。

必須1枠は確定として2番目に欲しい効果は何でしょうか？
ここからはシチュエーションによって異なってくる部分はありますが、メラゾーマの次に魔法使いが乱発するマヒャドとマヒャデドス擁する氷系呪文ダメージアップはかなり幅広いシチュエーションで使えます。
よってこれも欲しいところですね。
単体ボスに対しても敵に氷耐性が無い場合はマヒャデドスを使う方がダメージ効率も良くなりますしね。

そうなってくると3番目に欲しい効果はイオナズン擁する光系呪文ダメージアップかなあと思いがちですが、こちらは氷系呪文ダメージアップほどの幅広い活躍はできません。
魔法使いにはイオグランデが無いというのと、敵に近づく必要があるというのがネックで、氷系呪文よりも使えるシチュエーションが限られるためです。
ただ、ダメージ自体は攻撃魔力750を越えた辺りからはイオナズンとマヒャドではイオナズンが上回るようになります。
（係数ではマヒャドの方が上だがマヒャドの攻撃魔力キャップが710と低いため、このような現象が発生している）
よって氷系呪文よりも優先して欲しい効果とは言えないまでも、光系呪文自体の使い所は今後増えていく可能性もあり、有用な効果であるというのは間違いないでしょう。

 

これら以外に魔法使いにとって特に役立つ効果として思いつくのは下記。
・攻撃魔力20
・最大HP
・きようさ
・呪文暴走率
・呪文発動速度
・開戦時天使の守り

 

まず最大HPと天使の守りについてはどんな職業であっても嬉しい効果ですね。
強敵と相対する際には欲しい効果です。

攻撃魔力20はダメージに対する恩恵はそれほど大きくないとはいえ、メラゾーマ、メラガイアー、マヒャデドス、イオナズンのダメージを伸ばしてくれるわけなので3番目、4番目についていたら嬉しい効果というのは間違いないでしょう。
幸いにもマヒャド以外の攻撃魔力キャップはまだまだ到達が厳しいので、当面の間は役立つ事が保障されています。
メラゾーマで言えば、炎呪文10%ベルトが同時についている事を前提にすれば、攻撃魔力20でダメージが18程度増加します。

きようさは普段の呪文暴走率を底上げするだけでなく、超暴走魔方陣の呪文暴走率も底上げしてくれます。
今度記事にしようかなあと思っていますが、魔法使いにとってきようさは結構重要なステータスになっています。
最大で20つくのでこれは無視できない数値だと感じます。

呪文暴走率も嬉しいですね。
最大値で3%なので、実質暴走率底上げが1.5%になるはず。

最後に呪文発動速度。
装備で速度を積み増しているのが常識の現在、早詠み前提ではあるものの全ての呪文の詠唱時間を最短の1秒にできてしまいます。
バージョン3.1で実装された瞬き宝珠と組み合わせて早詠み普段からしないマンを構築できるかちょっと考えましたが、やっぱ無理でした。
なのでこれはプレイヤーによっては役立つシチュエーションが結構限られてしまう効果だと感じます。

最後に開戦時天使の守り。
ピラミッドでは高確率で床を舐める魔法使いにとってこれはかなりありがたい効果。
とはいえ最大でも10%発動なのでそこが他と比較するとちょっと弱いかなあという印象ですね。

 

こうして各効果を見ていくと
攻撃魔力、最大HP、きようさ、呪文暴走率
の4種類が頭一つ抜けている印象を受けます。

 

■まとめ　魔法使いの神ベルトとは

魔法使い用ベルトでついていたら嬉しい効果ベスト5は下記だ！！！

 

1位：炎呪文+10%
メラゾーマとメラガイアーのダメージアップ。
今時これを持っていない魔法使いは魔法使いをやるべきではないと言っていいほどの必須ベルト。

2位：氷呪文+10%
ほとんどの場面で役立つマヒャデドスのダメージアップ。
マヒャドもまだまだ範囲呪文として大活躍。
炎呪文と同時についているからこそ真価を発揮する効果。

3位：光呪文+10%
炎、氷と比較するとかなり見劣りする効果ではあるものの、イオナズンもまだまだ使える場面あり。

3位：攻撃魔力+20
同率3位。
光呪文との比較が難しいところだが、イオナズンを使わないシチュエーションならばこちらの方が当然良い。

5位：きようさ+20
呪文暴走率アップという効果を得るためにもきようさはあげたいステータス。
しかし腕装備には速度錬金を優先すべきなので、なかなか上げづらいステータス。
それをベルトで上げられるのはでかい！

5位：呪文暴走率+3%
きようさとどちらが良いのかというのはこれまた比較が難しいところ。
お茶を濁す形で同率5位でｗ

5位：最大HP+10
シチュエーションによってはきようさや呪文暴走率よりも嬉しい効果。
しかしシチュエーションによっては全く不要な効果。
よってこれもお茶を濁す形で同率5位でｗ

 

ベスト5と言いつつ、7種類ランクインしてしまいました。
でも魔法使い用ベルトはわかりやすくて良いですね。
炎と氷は絶対的存在として君臨し、残り2枠はシチュエーションによって最適なものが変わるという感じですね。

 

 

■おまけ

メラゾーマダメージが攻撃魔力740、770、800で炎ベルト無し、炎ベルト8%、炎ベルト10%でどの程度になるのかの表を作りました。
これで攻撃魔力とベルトの重要度の差が何となくイメージできると思います。
（宝珠レベル5前提です）

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