とあるオーガの手記その3
ドラクエ10を始めて1週間が経った。
町も外もどこにいっても人、人、人!
レベル上げしようと思ってもモンスターの取り合いがやばい!
でもそれも楽しめるぐらい、やっぱりドラクエという世界で皆がいっしょになって冒険をしているというのは凄い事だ。
俺は仕事終わって家に帰れるのは大体22時ぐらいなのでドラクエをプレイできるのはせいぜい1日2時間ぐらい。
嫁はというと、一応正社員で働いてはいるものの、毎日定時で帰っているので俺が仕事している間もせっせとドラクエのレベル上げをしているようで、1週間経って早くもレベルに差がついてきていた。
俺 戦士 レベル29
嫁 僧侶 レベル36
シナリオは夫婦で進めていて、それぞれの故郷の大陸であるグレンとアズランのキーエンブレムをもらったところまで進めた。
どうでもいいがこのゲーム、戦士が弱すぎやしないだろうか?
ボスを倒す時も気づいたのだが、やたらと魔法使いのダメージがでかくて、戦士は敵にあまりダメージを与えられない。
俺は戦士といえばやっぱり片手剣と盾だろう!と思ってそういうスキル振りにしているんだが、装備代も高くて参ってしまう。
俺より既に10時間ぐらい多くプレイしている嫁曰く、パーティの募集でも僧侶や魔法の募集が圧倒的に多いんだそうだ。
どうやら俺は俗に言う地雷職業というやつをひいてしまったのだろうか・・・。
でもドラクエといえばやっぱ戦士だろ!強くてかっこいい戦士!
ギガスラッシュしたいだろ!
ところで俺は出版社に勤務しているのだが、職場にもドラクエ好きの社員は多い。
俺の直属の上司ではないが、別部署の課長は会社でも有名なゲーム好きで、ドラクエ10もプレイしているんだそうだ。
俺は今回オンラインゲームという事で、会社の人間達とは絶対プレイしたくなかったので、ドラクエ10をやっている事は内緒にしようと思っていたのだが、この課長の軽妙なトークに乗せられて、俺がまんまとドラクエ10をプレイしている事をしゃべらされてしまった。
そして課長は、「お前がドラクエ10やってるのは内緒にしといてやるから俺が作ったチームに入れ」と強引にチーム勧誘をしてきた。
課長自身は非常に良い人で俺も大好きなのだがゲームの事となると妙に熱くなりやすい、40代とは思えないキッズみたいな心を持った人間なのだ。
もうこうなってしまっては仕方が無いと思い、俺としては嫁といっしょになるべくプレイしたいので、嫁もチームに入れてもらってもいいですか?と聞くと二つ返事でOKしてくれた。
仕事を終えて自宅に帰って嫁にその事を話すと、嫁自身はチームとかよくわかってないらしく、「いいよー」と言っていた。
その後課長とゲーム内で待ち合わせて、チームに入隊した。
課長のキャラクターはドワーフ男だった。
緑色マックスで7:3わけみたいな髪型でつぶらな瞳のドワーフだ。
リアルと体型も顔もそっくりだったので思わず噴出してしまった。
嫁は課長のリアルの顔を知らないので、すぐさまFacebookにあった課長の写真を見せてやると、嫁も爆笑していた。
嫁「課長さん、そっくりですね」
課長「何で知ってんの?あ、写真見せたのか!」
課長「てめー、俺の写真みせてんじゃねー!」
俺「課長すみません!でも似すぎです!」
などという今思えば非常に微笑ましいやり取りをした記憶がある。
課長は信じられない事に既にレベル47だった。
俺は知らなかったがどうやらこの男、会社をさぼってドラクエ10をやっていたらしい。
営業の課長ポジションかつ会社と自宅が徒歩圏内だからこそできる、恐ろしい裏技である。
真面目にサラリーマンやっているのがあほらしくなるような、駄目な大人の姿を目の当たりにしてしまった。
その日は俺と嫁と課長と課長のフレンドの4人でまだ取っていなかったキーエンブレムを取りにいった。
やっぱり皆で遊ぶのは楽しい。
俺は戦力としては全然役になっていなかったのでとにかくチャットで盛り上げるのに徹した。
これって戦士じゃなくて旅芸人みたいな感じだなぁと思ったので、次の職業は旅芸人でもやるかと考えた。
それからの2週間ぐらいは仕事が終わったら嫁や課長チームの人たちとレベル上げをしたり、シナリオを進めたりしていた。たまにダイスケさんからもチャットがきて、ダイスケさんと2人でピンクモーモンをしばきにいって、くだらない雑談に花を咲かせたりもした。
ダイスケさんも都内に住んでいるらしく、よく新宿のキャバクラで飲んでいるらしい。
俺も住んでいる場所が新宿近辺で、よく歌舞伎町には飲みにいくのでその辺りの話で毎回盛り上がった。
この頃は本当にドラクエ10が楽しくて睡眠時間を削ってプレイしていたのでこの頃の平均睡眠時間は3時間ぐらいだった気がする・・・w
仕事に支障がでないようにしていたつもりだが、今思えば明らかに仕事に影響していたな。
そして課長チームは、課長が社会人にも関わらず、廃人みたいなプレイをしている影響なのか、どんどん人数が増えていって50人ぐらいの大所帯となっていた。
リーダーは課長でサブリーダーはなぜか俺。
何で俺がサブリーダーなんだよ!と思ったのだが、どうやら課長チームに課長のリアル知り合いは俺だけなのだそうだ。
だから一番信用がおける俺をサブリーダーにしたかったらしい。
どうでもいいが社内にはドラクエ10やってる社員って結構いるはずなんだが、課長のチームに皆入らなかったのが笑える。
人望ないんだなw
そしてドラクエ10発売から約4週間。
いよいよ俺達がネルゲルを討伐する日がやってきた・・・
俺は戦士レベル41になり、嫁は僧侶のレベルがカンストしていた。
続く
Flooded With Business 管理人より一言
ドラクエ10の発売からの1ヶ月間。
ピンクモーモン、トンブレロ、天使僧侶、我々のフレイム全てが懐かしいですね。
この頃はレベル50勇者様がグレンで「ボス手伝います!」と頻繁に叫んでいる様子をよく見ました。
今○○手伝います!というの言葉を発する者の大多数は、その裏に利益を得ようとする薄汚い害虫のような存在ばかりです。
「試練の門手伝います!」「コインボス手伝います!」
この頃の「ボス手伝います!」は俺TUEEEEEEEE!○○さんSUGEEEEEEと言われたいがための承認欲求衝動。
それが彼達を無償のお手伝いへと駆り立てていたのです。
つまり何が言いたいかというと、何が言いたいのか僕にもよくわかりません。さようなら。
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コメント
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2015年 2月 09日
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2016年 6月 28日
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発売4週間以内になかったのはチームではなくサブリーダーというシステムですね。そしてそんなものはリーダーである課長がそう言うなら実質サブリーダーですし、わざわざコメントするほどのことですかね。
大人な発言ありがとうございます!w
カチョ-さんがお相手だとすると、もうドラクエで出会ったとか関係ないですものね。
う~ん。
ドキドキ(*’▽’)
あの~
色んな人いるけど、ブログ好きなように書いていいとおもいますよ。
攻略、私生活自慢、俺発信、私発信
なんでもいいじゃないの♪
ほら、いっぱいいるじゃない
ブログ文章の端々で俺カッコいいアピールしつつ
でも結局オッサンだからーとか、ゆう面倒くさい人・・・女性にもあるか・・。←あ、例えですよwたとえw
あと~
Masterさんて海外ドラマの「ゴシップガール」に出てくるゴシップガールみたいだなと思ってました。
うんうん。ドラクエのゴシップガールですね(‘◇’)ゞ
いつもちょっとドキドキしながら
見てます~
であであ
駄文失礼しましたぁ~。
ゴシップガールは観た事がないんですが、時間のある時にでもチェックしてみたいと思います。
もちろん誰に何を言われても基本スタンスである「好きなものを好きな時に書く」というのは崩しません。
女の子に褒められるのが僕は何よりも大好物なのでやる気が充満してきました、うぉーやるぞー!
チーム作るのに1万Gだったかな?
当時の1万Gって持ってる人が少なくて、500Gずつ出し合ってチーム作りませんかーって
叫んでる人がいたような記憶がw
ネルゲル討伐で戦士は聖水をまく仕事をしていた負の記憶が蘇る・・つらかったあw
課長のFacebookの顔UPお願いします! どわどわw
戦士は今でいう道具使いのような聖水配布を義務づけられた職業でしたね。
課長のFacebook、僕はそもそも誰なのかもわからないので無理だし、わかっててもあげられるわけないでしょうw
懐かしいのぅ
あづみさん思い出したわ
あづみさん最高でしたね。
あの人は今なにやってるんでしょうか。
>今○○手伝います!というの言葉を発する者の大多数は、その裏に利益を得ようとする薄汚い害虫のような存在ばかりです。
笑いました。チームだとよく手伝ってといわれ、おごってもらっちゃうので、害虫になりたくないからたまにぼくも適当にコインやカード投げてますが…やっぱたかりはいかんですな。最近はストーリーも強めだから手伝い君いると喜ばれるかも知れませんね。
野良と違い、チームの場合はそれぞれの関係性が継続するので別だと僕は考えてますよ。
チーム内なら奢りもお手伝いもガンガンやっちゃってOKじゃないでしょうか。
ツケや借りは出世払いで!
でもたかりは何であれよくないですねw
学生気分が抜けない三十路四十路ばっかりですな
先の長く無さそうな会社って感じがします
そういう人がいない会社のほうが珍しい気がするんですが、僕が知らないだけなのかな。
僕が以前在籍していた会社は各種メディアでも社員の生産性が高い云々でよく取り上げられる事がありましたが、そんな会社にも僕のような存在がいたわけで・・
世の中の30代40代はもう少しちゃんと仕事してますよ、さすがに
私達みたいに出世を諦めちゃえば気楽なもんですが
遠からずツケは払わされるんでしょうけどね
働け
今月はめっちゃ働いてます。1日2時間ぐらい働いてるかな。
チームは最初なかったはずですが
もう同じようなコメントへの対応は堪忍なのでソースを出しときますね。
とんかつは自分で用意してください。
冒険者の広場
>・チームリーダー交代時に、指定とは別のプレイヤーにリーダー権限譲渡のお知らせが届いてしまうことがある
1.0の頃からありましたね。
ジブンもチーム作ったことがあるので覚えています。
ですねー。
カチョー様w
このシリーズ、先が読めないっすw
全部リアルで起こった事だから淡々としているし小説みたいな感じではないですね。
課長のくだりはまるで僕のリーマン時代を思わせる動きでしたw
俺以外にもこういう人っているんだなって思った。
私も彼氏がドラクエ内で浮気しまくって別れたのでこの話興味あります。
続き楽しみにしてますね
それはひどい話ですね!
文章自体は全部もらってるのでハイペースでアップしていきますね。
相手がダイスケさんなのか課長なのか!?
気になる気になる~w
早くも二者択一なのか!
最初からチームってあったっけ?
あったと思いますよ
登場人物の男が大体怪しく見えて困る
今でも「緑でコインボス手伝います 強カード×」
とかいうやついるなwwww昔から変わってないんだなw
小説とかだと大体最初の頃に出てきたやつが犯人ですからねw
このシリーズいいなー
何話ぐらいまで続きますか?
全部で5万字ぐらいあったんですが、蛇足なとこを削り取って残り8回ぐらいになると思います。
旅芸人が冥王手伝ってやるよ誘えよと言わんばかりにゆらゆらしながらグレン1にいたのを思い出しましたw
戦士(旅芸人さん手伝ってくれませんか!
旅(いいよ〜(キタキターオレつえー)
旅芸人の地位が非常に高かった頃ですねw
僧、魔、旅「我々の時代だ!」
みたいな感じでしたね。
この茶番はいつ終わるのです?
職人一から始める話とかはどこいった?
マット君が女のケツ追い掛け回しすぎてバンになりました。