とあるオーガの手記その5
ドラクエ10でネルゲルを討伐した。
それからは正直あんまりドラクエ10のやる気もおきなくなっていた。
■これまでのお話
とあるオーガの手記その1
とあるオーガの手記その2
とあるオーガの手記その3
とあるオーガの手記その4
とにかく俺の仕事は忙しくて、毎日朝6時に起きて出社して、4,5時間ぐらい残業して家に帰れる時間は22時~24時ぐらいという日々なのだ。
土日もたまに出社している。
もちろん俺なんかよりも激務のやつはいっぱいいると思うが、俺としてはもう限界に近い。
そんな中で趣味のゲームに取れる時間なんていうのはすずめの涙ほどしかない。
嫁はドラクエ10をいっしょに続けたがっていたが、俺はもういいかなと思ってしまい、ネルゲルを倒したあとはあまりプレイしなくなっていった。
嫁も俺がプレイしないので、あまりプレイしなくなっていったようで、俺が家に帰るとお互いドラクエはせずに他の事をしてすごすようになっていった。
そうして季節は秋になった。
俺は秋の味覚というやつが大好きなのでこの頃の事をよく覚えている。
いつものように会社で仕事をしていると課長に声をかけられた。
課長というのはドラクエ10の課長の事だ。
課長「おっす!昼飯いっしょにどう?」
俺「いいですよ、秋刀魚でも食べたいですね」
というわけで課長と昼飯を食いに行った。
課長は部署が違うので仕事での絡みはあまりないし席も離れている。
そういえば2人で昼飯を食うのなんてはじめての事かもしれないなぁなんて思った。
課長「お前最近ドラクエしてないよね」
俺「仕事忙しいし、他の事もしたいんでしばらく休止しようとおもってー」
課長「奥さんはずっとやってるみたいだな」
え?
嫁もドラクエ10はほとんどやっていないのではないか?
事実俺が家に帰っていっしょにすごしている時間にドラクエ10を嫁がプレイしているのをここ1ヶ月ぐらいは全く見ていない。
俺「何でわかるんすか?」
課長「そりゃオンラインゲームだからログインしてりゃわかるじゃん」
あ、そうか・・・
そりゃそうだ、あほな質問をしてしまった。
でも、そうだとしても課長はいったいいつ仕事をしているんだ?
ドラクエ10ばっかりやって会社にこないで大丈夫なのか?
さっきとは関係無い課長に対する疑問が沸いてきてしまった・・・。
課長「そんでさー、俺のチームあるじゃん。お前の嫁が抜けちゃったんだよ最近」
俺「あーそうなんですか」
課長「最近チームメンバーもログインする人減ってきちゃってさー・・・」
正直チームとかどうでもいいし、興味もあんまりない。
課長は寂しそうだったが、仕事に戻ってくるための良い薬になるだろう。
その日、家に帰って嫁にドラクエ10の事について聞いてみた。
俺「お前ってドラクエ10まだ結構やってんの?」
嫁「うん、仕事終わってから俺君が帰ってくるまでの間に少しやってるよー」
俺「ああそうなんだ、課長がチーム抜けたって言って寂しがってたよ」
嫁「うんー、今強ボスっていう新しいボスが出てそれにいっぱいいきたくてさー。そうすると強い人たちとpt組まないと倒せなくて。課長さんのパーティってあんまりやる込んでる人いなくて強ボス行ってもなかなか勝てないから。だから強ボスで知り合った人のチームに誘われたからそっち入ってみたの」
俺「そうか、まあそれなら仕方ないね」
嫁「それでねー、そのチームすごいんだよ!みんなすっごい上手いし、装備もすごいのばっか装備してるの!無法者の成功品とか着てるんだよみんな!それでねそれでね・・・・・・」
—ここから1時間半ほど嫁のチーム話が展開されました—
嫁「で、天魔が2匹出てきてさー!すごいんだよー!天魔覚えてる?あの羽生えてるやつ!」
俺「ああ、うん、わかった。そろそろ風呂入りたいんだけど」
嫁「あっ、ごめんごめん、話しすぎちゃったね。お風呂わかしてくるね」
正直これだけドラクエ10の話を一方的にされるといくらゲーム好きな俺でも結構きついものがあるw
後半はまさに地獄だった。
でも俺は思ったんだ。
嫁は基本的にそんなに趣味があるやつじゃなかった。
ゲームはこれまでもしてたけど、それはどっちかっていうと俺に合わせていてくれた節もあった気がする。
だから嫁がこんなに何かに夢中になった事自体は俺にとっては嬉しい。
やっぱ人生長いし趣味の一つや二つあったほうがいいもんな。
そんなわけで嫁がドラクエ10にはまった事自体は好ましいことだと俺はこの時は思っていた。
それから俺は仕事がより一層忙しくなり、家に帰れる時間がどんどん遅くなっていった。
下手をすると終電で帰れない日もあったりしてタクシーで深夜2時、3時とかに家路につく日も月に数回あった。
体力は限界だったが、ここが出世のための頑張りどころだと思って俺は必死で働いた。
そうして2013年もいよいよ終わりの12月に入った。
12月は他の会社はどうなのかは知らないが、俺の勤めている会社は非常に忙しい。
更に様々な付き合いの忘年会もあって全然家で過ごす時間が取れないのだ。
毎年、この時期は嫁には寂しい思いをさせていて申し訳ないと思っているのだが、俺の嫁はそういった部分を表に出すことはなく、結構表面上は普通な感じで取り繕うタイプだ。
今年も例年通り、とくに寂しそうなそぶりは見せなかった。
最近は俺が家にいてもドラクエをしている事が多い。
ドラクエは俺がプレイしていない間にどうやら色々な要素が追加されているみたいで俺も久々にやってみようかという気になってきた。
(忙しすぎる仕事のストレスもゲームで解消したくなったw)
俺「ねえ、ドラクエ結構色んな要素が追加されてるんでしょ?」
嫁「うん、コインボスとかねー合成とかねーいっぱいやる事あるよ」
俺「おーじゃあ久々に課金してやってみようかな」
嫁「いいんじゃない!?やろうやろう!」
嫁は凄く嬉しそうだった。
きっとゲームの中で遊び相手があんまりいなくて寂しかったんだろうなー。
よしよし俺がいっしょに遊んでやるか!
そして久々に課金してログイン。
そこには俺の知らないドラクエ10、
いや、
嫁の姿が存在していた・・・
Flooded With Business 管理人より一言
1.1の強ボスについて奥様が嬉しそうに語っていますが、僕もあの頃は最高に楽しかったです。
Ver1.1アップデート初日に天魔のところに勇み足で向かうとそこには大量の死体が・・・
おお、これは相当強いんだなと思いながらいざバトル!
天魔2体出てくるやんけ!
しかも片方最初から羽落ちてるやんけ!
ばくれつけんと痛恨でどうにもなんねーぞこれ!
いやーあれは衝撃でしたね。
ドラクエ10史上リアルタイムで討伐するのが最も困難だったボスは1.1強天魔だというのは未だに揺るいでいないように感じます。
(強悪霊や強ラズより強天魔のが大変だったように思う)
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ここからどんな展開で
出会い系オンラインになっていくのかワクワクw
結構びびるぞ!
お嫁さんのハマり具合がわかる気がしますwオンライン初ですっごく衝撃を受けてはまってましたw
僕も気持ちはわかるw
ドラクエ10がMMO初でしたがどっぷりなので。
ドラクエ10の世界にどっぷり浸かるとだんだんこれまでになかった価値観が自分の中で育まれますよね。
それがやばい方向にいくと浮気とかしちゃうんでしょうね。
ドラクエ内で恋愛脳になる主婦多いんですかね。直結とか知らない無垢な奥様…。着々とNTRへと近づいてってますねw
結構いるみたいですね。
フレンドの話を聞いていてもチラホラ・・
MMOの可能性を感じるエピソードだと思いますw
チョイチョイ登場する
カチョーがいい(´ー`)
嫁、ドンドンフカミニ・・・・。
MMOにはまるのってこんな感じなんだなって。
自分もそうなんだろうかとちょっと考えさせられたw
新しい候補者がいない・・・
なんかさみしい;;
なるほど、そういう感覚になるのかw
私は天魔は途中からで最初は蜘蛛と姉妹ばっかり倒してましたよ。天魔は衝撃でしたね~。
最終的には蜘蛛と天魔がうまかったですね。
高速回転させてドロップとゴールドでうまい蜘蛛と、オーブ自体がうまいダブルチャンスの天魔。
こんばんは!このあとの展開怖い・・・
結果を知ってるだけに・・・
もうここで終わりにしときましょう(笑)
こっからがおもろいですw
無法全部位成功品をきてるのって当時はなかなかすごかったんだよねー 思い出したわ〜 みんな守備失敗とかでしたもんねw
それが今では・・・インフレ具合がよくわかる
強ボスがでてある程度中堅層が通うようになったくらいから耐性装備って普及した記憶があるんですよねー
最初の頃はイッドで寝たらはツッコミあるじゃんってノリだった気がする
寝たら z とか蜘蛛で混乱したら こ とか言ってツッコミしてアピールが蔓延だった記憶がある…
当時は無法成功品を揃えているだけで上位1%の人間でしたね。
盗賊はロスアタ確定ラインがシビアで攻撃力高くて炎耐性もあるオーガがとにかく有利だった・・・
蜘蛛の混乱はともかくイッドで寝るやついるとまじでイライラした記憶ありますw
そういやバサグランデにロスアタするために王家の短剣買った記憶がw
イッドで寝る奴は半分はいましたねw
あと蜘蛛で縛られたり開幕天使で追いつかれて二連撃で秒間ホイミできず即落ち全滅僧侶とかなつかしかい思い出
あの頃はスタープレイヤーがいっぱいいましたね。
秒間ホイミのキタコレさんって全く見なくなったけどやめちゃったんだろうか。
王家のナイフは全盗賊の必携装備でしたね。
羽衣セット、まほよろ上、王家のナイフ、アークワンドあたりが1.1を象徴する装備だった。
懐かしいですね。
盗僧魔魔で強蜘蛛行ってたのを思い出します。
あの頃は通常宝箱でのドロップ形式で、しかも
今みたいに制限なかったから何回も通ったなあ。
走馬灯時代ですね!
1日中強ボスの前にいましたねw