鳥嶋和彦のインタビュー記事がとても面白い
今日は珍しく5時間ぐらい仕事してしまいました筆者がお送りします。
相変わらず大都会六本木の自宅にて第3のビールを飲んでおります。
今日、たまたま読んだWeb上の記事で素晴らしいやつがあったのでピックアップしたいと思います。
■鳥嶋和彦が語る「DQ」「FF」「クロノ・トリガー」誕生秘話
僕はマシリトって昔から勝手にシンパシー感じていて、色んなインタビュー等を結構漁っているんですが今回のは初出のエピソードも多くてとても楽しく読めました。
やっぱ凄い人だなあと単純に尊敬してしまった。
インタビュー内のエピソードで出てくるゲームクリエイターがどの人も僕が大好きな人ばっかりっていうのも何だか凄い。
堀井雄二(ドラクエ)、中村光一(ドラクエ、不思議のダンジョン、かまいたち)、さくまあきら(桃伝、桃鉄)、松野泰己(タクティクス)辺り。
マシリトと松野ってあんまり結びつかなかったんだけど、
鳥嶋氏:
僕が逃したゲームは二つあるんです。
一つは『ポケットモンスター』ね。でも、これは正直に告白するけど、僕が自分の目で見て何一つ良さがわからなかったから仕方ない。もう一つは『伝説のオウガバトル』なんです。
これ読んでアンテナ凄いなあと思った。
オウガバトルって確か発売前にファミ通で少し記事になっていて、松野さんも写真が出ていたのを記憶している。
でも当時はインターネットなんて実質なかったし、他のゲーム雑誌でもそれほど取り上げられていなかったはず。
それを少年漫画誌の編集者(当時)が何十年も経過して「逃した」と思っているほど印象に残ってるだなんて、凄すぎる。
方や現在も商業的に大成功し続けているポケモン、方や商業的に大成功したといえるのはFFTだけだと感じる松野さんのオウガバトル。
これらを二つ並べるっていうのは・・・・、ビジネスサイドの人間からのこういった発言は本当に凄い事だと思う。
松野の描く世界って正に「業」をプレイヤーサイドに徹底的に感じさせる・考えさせる作品に仕上がっているんですよね。
僕自身まさにここ数ヶ月はこのブログ運営で「業」について考えさせられているわけだけどw
思えば初めてそういった概念について考えたのってタクティクスオウガをプレイした時だったのかもなあ。
あのインパクトは当時小学生の僕には凄まじかった。
――歴史の「もし」ですが、あのとき松野泰己さんがクエストに居続けて、鳥嶋さんと『ドラクエ』や『FF』のような形で組めていたら、日本のゲーム業界の歴史は大きく変わったかもしれないですね。日本におけるシミュレーションゲームの地位も、全く違うものになったかもしれない……。
タクティクスオウガ発売後、松野さんは転職をしてスクウェアエニックスに入社。
ファイナルファンタジータクティクス、ファイナルファンタジータクティクスアドバンスの2作品をリリースした後、ファイナルファンタジー12のプロデューサー兼ディレクター兼シナリオライターに着任。
開発がかなり難航しているというお知らせが続き、最終的にファイナルファンタジー12が完成する前に松野さんは病気療養で開発スタッフから離脱、そして退職という流れでした。
この時は僕は超絶悲しかったです。
FFTは素晴らしいゲームだったし、FFTアドバンスの方も荒削りな面はかなり目立ったもののやっぱり松野さんの創った世界がそこにあったから好きでした。
ジャッジメントシステムはゲームとしての面白さが綺麗に成立していたかといわれれば僕はノーだったとは思うけど、それでももう少しどうにかしていれば面白くなりそうな可能性を強く感じたし、シナリオと密接に関連するシステムというのも僕にとってはたまらないギミックだった。
最終的に発売されたファイナルファンタジー12は、明らかに松野さんが途中降板してしまった影響を感じさせるクオリティになってしまっていた。
特にシナリオ面では強烈な消化不良感が残ったし、随所に松野さんの香りを感じるものの、後から足された『ナニカ』がそれを邪魔して世界観を堪能する事はできなかった。
元々すんごい良い匂いする女があんまり僕の好きじゃない香水使ってるみたいな、そういう感覚だった。
ところで松野さんの新作はソシャゲなのだそうだ。
先月発表されたばかりだが、サイゲームス(ドラクエのソシャゲも開発してるとこ)からリリース予定の
『ロストオーダー』
というタイトル。
キャラクターデザインが例によって吉田明彦という事でPVは僕の琴線に触れまくりですw
実は僕は未だにソシャゲを1度もまともにプレイした事がありません。
ドラクエモンスターズスーパーライトも星ドラもダウンロードはしましたが起動しないまま削除しちゃいました。
しかし松野ブランドは僕の中で大きいです。
ドラクエと違ってちゃんとディレクターが松野さんなわけで、これはいよいよ僕もソシャゲに手を出す時がきたかもしれません。
・・・あ、話が完全にマシリトから松野さんにそれてしまいました。
戻したいと思います。
鳥嶋氏:
うん。それで堀井雄二さんをライターにして始めたのが『ファミコン神拳』(※)ね。始まってみたら、ジャンプの読者アンケートでも大人気でさ、『ドルアーガの塔』を特集した号なんて、ついに3位になっちゃった(笑)。1位:ドラゴンボール、3位:ファミコン神拳みたいな状態ですよ。
これは本当に凄かったもんなあ。
やってないゲームの事でもワクワクして楽しく読めちゃうっていうのは、堀井雄二がいかにライターとして優れていたかっていうのがわかる。
ああいう体験を読者にさせられたら一生食うのに困らないだろうなーw
ワクワクさせられる文章、僕もいつか書いてみたいもんです。
ファミコン神拳は少し前に単行本がリリースされたので最近改めて読んだ方も多いと思うんですが、今読んでもやっぱ面白いんですよねー。
これは一体なんなんだろうなあ?
ファミコン神拳を全くゲームに興味が無い友達に読ませて感想を聞いてみたいものです。
しかも、子供はみんなコマンドの入れ方とかよくわからないから、質問の電話が来るの。編集部の電話が鳴り止まなくなって、編集部内で大ブーイング。仕方ないから、ライターの堀井さんと、アクションゲームが上手でマリオの回を手伝ってくれてた宮岡寛さん(※)にお金を払って、電話の対応をしてもらったんだ。
泥臭い!
天才の泥臭い過去エピソードってずるいですね。
余計好きになっちゃいますね。
鳥嶋氏:
いや、それは少し違うかな。
元々は「エニックスが堀井雄二さんを甘やかしてるな」と思ったのが理由だね。堀井さんを本当に大事にして、ゲーム業界を活性化させたければ、やっぱり新しい企画をやらせなきゃいけないんだけど、『ドラクエ』ばかりつくらせてるじゃない。
そこで申し訳ないけど、エニックスの千田さんには無断で企画を動かすことにしたの。それで思いついたのが、鳥山明+堀井雄二+坂口博信=『ドラクエ』+『FF』=『クロノ・トリガー』だったわけ。で、「史上最高のゲーム登場!」と銘打った校了紙をエニックスに送ったら、さすがに千田さんが慌てて電話をかけてきた。「これだけは勘弁してくれないか」と言ってきてね。
クロノトリガーの企画が立ち上がる事になったエピソード!
当時はドリームプロジェクトと銘打って、堀井・坂口・鳥山の3人がどっか外歩いてる写真の広告が掲載されてたのを強烈に覚えています。
あと犬まゆげの人が「黒の鳥が~」つってカラスのイラスト出すみたいなしょーもないギャグ漫画描いてたのもついでに覚えてます。
キッズが鼻血出しそうな企画ですよねクロノトリガーって。
僕は当時ばりばりのキッズで、鼻血は出ませんでしたが最初にこのリリースを見た時は身震いしました。
「ドラクエとFFがいっしょになったらどんな面白いゲームになるんだろう?もうわけわかんねーよ。やべえよ!とりあえず外走ってこよ!」
という感じで僕はVジャンプを放り投げて家の外に飛び出して全力ダッシュしたとかしないとか・・・。
インタビュー全体を通して感じるのは、面白いと思った人とはとりあえず会うという姿勢が凄い。
僕はそういうの面倒でできないタイプだけど、少しは見習っていきたいと思った。
はたから眺めてるだけよりも、実際会いにいって話してみるべきだなあ、と。
皆さんも是非インタビュー読んでみてください。
引用元:電ファミニコゲーマー
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オウガが好きな人間に悪い奴はいねえ!
ビジちゃん、これからも頑張れ、応援しとるで!
夜の神殿に眠れくっそ楽しかった!!
僕はメインストーリーより面白かったと感じました。
戦闘も非常に凝っててとにかく楽しかった。またこんなの作ってほしいなあ。
マスターの所感記事まってます
クロノ・トリガー。話題に出してくれたね。ビジちゃん!マザー2、ドラクエ5バリに、脳汁を出させてくれた作品だったなぁ。あとゲームミュージックっつーものの差をを考えさせられた作品だったなぁ。
いまだに『一番面白かったゲームは何か』と聞かれたら最初に頭に浮かぶクロノトリガー、タクティクスオウガ、が話題に出てきてなんだか親近感を覚えました。思い出補正もかかってるかもしれませんが、SFCのゲームは輝いてますよね!これからもブログ楽しみにしてます!
ジャンプのはがきでファミコン神拳に○付けて送ったなぁw なつかしいw
あのころ集英社に電話したら堀井さんとお話しできてたのか!
クロノトリガーは初めてやったRPGだから印象的ですね。
物理攻撃も魔法攻撃もどちらも必要で、敵ごとに色々な攻略法があるゲームで一気にRPGの世界に引き込まれました。
キャラクターの特徴をゲームに反映するのがとてもうまいなあと大人になった今ならわかります。
どのキャラクターもちゃんと使えるっていうのはRPGではとても大事なことだと思います。
この記事のシリーズめちゃくちゃ面白いですよね。個人的にはコーエーの襟川夫妻のインタビューがツボでした。
http://news.denfaminicogamer.jp/projectbook/koei
シブサワ・コウの奥さんってこんなおもろい人やったんかってね。
あれ? この記事掲載のときMasterに紹介しなかったかな・・・?
それとも桝田さんや中村さんのときだったかな・・・?
なんにしろ、無論当時すぐにこれ読みましたよ!
日本中で話題になるほどでしたね。とくに製作に関与してる人たちには。
クリエイターに興味ある人もそうですね。
鳥嶋さんに興味あるならこれも読みました?
漫画家・三浦建太郎氏との対談ですけど、だからこそ白泉社社長であり編集者である鳥嶋さんの
切れ味っぷりが味わえますよ。
http://natalie.mu/comic/pp/berserk02
幼いわたしがRPGに目覚めるきっかけとなったゲームがクロノトリガーでした
ストーリーもダウナーな世界観もキャラクターも音楽も本当にすばらしくて、あらゆるゲームの中で一番深い思い入れのあるゲームです
光田康典さんのBGM集も買いました
久しぶりにやろうかな
クロノで鼻血出してた世代です。
ビジさんの文章、いつも私をワクワクさせますよ!
(無性にタクティクスがやりたい…)
伝説のオウガバトルが懐かしすぎて悶絶
タクティクスの方もやったけど、全く違うゲームになっとったのう
オウガバトルは何度も何度も繰り返し遊びましたよ
当時は捨てるほど時間あったんだねぇ。。あ・・今もですかね・・